ピアノ

メルマガ「成功するピアノ教室」vol.203(2012年6月2日配信)より

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【メインコンテンツ】~教室運営で生かせる学びは日常にある~
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ピアノの先生は、ビジネスや仕事の仕方、マーケティングなどを
学ぶ機会はほとんどありません。

特に、教室運営や生徒募集を考えた場合、
学ぶべきは「音楽以外」のこと。

大事なのは、学ぶ機会がなければ自分で取りにいく、
という発想ではないかと思います。

ただ、なかなかそうした時間を取るのも大変ですし、
はっきり言えば、学びにはお金がかかります。

けれども、多くのビジネスマンが実践しているように、
実は、「学びは日常にころがっている」ものです。

ここに気づくか気づかないかで差は広がります。

そこで、今号は日常生活のちょっとした気づきを
学びに変える方法について考えてみたいと思います。

■学びは日常に転がっている

たとえば、広告をただ眺めるだけでなく、
いつもと違った視点で見てみると、気付きがあります。

特に、電車の広告などは、広告のプロがいろいろと考えて、
作り上げたキャッチコピーが満載です。

ピアノの先生の場合、なるべく業種が近い広告を
見てみると「なるほど」と思うことが多いです。

たとえば、大学や学習塾などの宣伝、スポーツクラブの
会員募集などの広告などがそれに当たるでしょう。

共通しているのは「人を集める」ためのものなので、
ここは大いに参考になることが満載です。

「人を行動させるためにどういう言葉を使っているのか?」
「お得感を出すために、どういう表現をしているのか?」
「この言葉は何を目的に使用しているのだろうか?」

こうしたことを意識的に考えながら見つめてみると、
その広告の裏にある「意図」が見えてきます。

それが理解できれば、ピアノ教室の生徒募集媒体や
様々な広告などに応用することができるでしょう。

■コンビニでマーケティングを学ぶ

コンビニはとても便利なので私もよく利用します。

実は、コンビニはマーケティングを学ぶための絶好の場所です。

コンビニの商品は、1週間もすれば多くの商品が
入れ替わってしまうほどのスピード感。

売れなければ置かない、どんどん次の商品を
置いてテストマーケティングをしていきます。

特に新商品の場合、お店としても何とか売ろうと、
力をいれてマーケティングをしているはずです。

そこで、新商品をどのように販促しているのか、
どういう表現をして手に取らせようとしているのか。

先ほどの電車の広告と同じように、この点は意識的に
見てみると何となく見えてくるようになります。

■思わず手にとってしまった「理由」を考える

コンビニなどにふらっと入って、何となく
手にとったものを買ってしまった。

そんな経験は、よくありますよね。

私も、何気なく入ったコンビニで、特に買う予定も
なかったものを買ってしまった。

そんなことが少なくありません。

このことを、視点を逆転させて、お店や商品開発側の
立場から考えてみてみると、

「見事にマーケティングが成功した」

瞬間でもあります。
つまり、お店やメーカーの勝利ということですね(笑)

たとえばデザートの棚を見ていたとします。

「商品を見る→何となく良さそうと感じる→値段を確認
 →買ってみようかな→手に取る→レジに行く」

おそらく、買うという行動の背後に、こうした
一連の思考がめぐっているのではと思います。

大事なのは、ここです。

「なぜ自分はこの商品をいいなと思ったのか?」
「どの言葉に自分は反応してしまったのか?」
「これを買った決め手は何だったのか?」

こうした部分を考えたり反芻してみることです。

「北海道産の生クリームをたっぷり使用」
「このふわふわ感がたまらない」

そんな言葉に反応してしまったかもしれません(笑)
また、品物の割に値段が安かったかもしれません。

目立つPOPで興味を引かれたのかもしれませんし、
色合いや見た目、陳列場所が要因だったかもしれません。

逆に、手に取らなかったもの、惹かれなかったものも、

「なぜ今自分は、これは違う!と感じたのだろうか」

を考えることもいい勉強になります。

空腹具合のわりには、商品が小さすぎる、あるいは
モノの割に高いと感じてしまったかもしれません。

こうした購買の際の心理は、ほとんど無意識のうちに
行っているものなので、意識しないと見えません。

ところが、「なぜ今これがいいと思ったのか?」を
ちょっと意識してみると、自分の思考が見えます。

こうしたことを繰り返していると、ちょっとしたこと
でも様々な「気付き」が得られるようになってきます。

そして「これはピアノ教室でも使えるのでは?」
といった「応用力」に昇華させることもできます。

■まとめ

ちょっとしたことに興味を持ったり、自分の思考や
行動を「客観的に」見つめてみること。

そうした事から、新しい気付きが得られたり、
使えるアイデアが生まれることも少なくありません。

大事なのは、無意識に過ごしていることにこそ、
多くの学びがある、ということですね。

今日、コンビニに行かれたら、
ちょっとだけ考えてみてください。

「何で今、私はこれを買ったのだろうか?」

その裏にあるマーケティングが見えてくると思います。

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