いつもこのブログをお読みいただき、
本当にありがとうございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

先日配信した私のメールマガジンの記事が、
とても反響がありましたので、ブログでもシェアしてみます。

それは、私の新刊の新潟イベントのあとの、
ランチ会を終えて駅に向かうときの出来事でした。

・・・ ・・・ ・・・

「ごあいさつ」にて、新潟での新刊出版イベントについて
少しお伝えいたしました。

各地のイベントの後にはご参加の先生とランチ会。
こちらも楽しいひとときです。

さて、新潟でのランチ会では美味しい中華を頂き、
ご参加の先生と、お店の前でお別れしました。

タクシーを呼んでいただき、
ゲストの春畑セロリ先生と乗り込みました。

新潟駅までと告げて、タクシーは発進します。

運転手さんは、60歳くらいの男性。

白いタクシー帽からはシルバーグレーの髪。
人の好さそうな方だなという印象でした。

私は結構、タクシーの方とお話するのが好きで、
いろいろ質問したりするのですが、

聞いてもよさそうな雰囲気だったので、

「このお仕事、長いんですか?」

とお聞きすると、なんとドライバー歴34年。

さらっとお答えになっていましたが、
春畑先生とビックリしながらも、

その背景にある重みを感じました。

私は人に会うと、どうしてもその人の生き方、
そして仕事観に興味が湧いてしまいます。

これまでどんな生き方をされてきたのか、
どんなふうに仕事に向き合っていらっしゃるのか。

新潟での出版イベントでも、春畑セロリ先生の
生き方や音楽観についてお話を伺い、感銘を受けました。

その流れではないですが、どうしても
タクシーの運転手さんにも聞いてみたくなりました。

「このお仕事をしていて、どんなときにやりがいを感じますか?」

その答えが、本当に衝撃的でした。

私はてっきり、お客さんがたくさん乗ったとか、
チップをはずんでくれたとか、芸能人に会ったとか、

そういう答えかなと思っていたのですが、
その運転手さんは、即答でした。

あまりにあっさり。自然に。

「わたしは、毎日が幸せですから」

タクシーの運転は、体力勝負。
腰も痛くなれば、休むところもない。

お給料もそれほど良くないと聞いたこともあります。

これまで、タクシーの運転手さんとお話して、
だいたいが不況だね、とかネガティブなお話。

ただ、この運転手さんは違いました。

毎日が幸せ、この仕事が好きだ。

そういうオーラが、言葉のはしばしから
伝わってくるのです。

「いろんな人と出会えますからね。それが楽しいですよ」

本当に人が好きなのでしょう。

けっして多くを語るタイプの方ではないのですが、
お客さんとの会話を楽しむ姿勢を感じます。

(なんと、新潟から新宿まで乗せたこともあるとか!)

私は考えました。自分はどうだろうと。

ピアノ指導者として、幸せに生きているかどうか。
仕事や子どもたちへの愛情に溢れているかどうか。

それはきっと体からにじみ出てくるもの。

見知らぬ人に聞かれて、自然にあっさり、
「毎日幸せですから」と言えるかどうか。

本当に心からそう思っていなければ、
日々の生活をそう感じていなければ、

仕事への愛情を感じていなければ、

簡単に言える言葉ではないですよね。

新潟駅に到着し、後ろのトランクから
2つのスーツケースを丁寧におろしながら、

笑顔でまた運転席に乗り込む運転手さんに、
仕事、そして生きる上で大切なことは何か、

あらためて考えるきっかけをいただきました。

・・・ ・・・ ・・・

メルマガ「成功するピアノ教室」vol.530より

貴重なお時間に、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。

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