いつもこのブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
弊社の「ピアノ講師ラボ」の対談に、
作曲家の轟千尋先生が再びご登場されます。
来月の2019年7月号にて、
「子どもたちと一緒に感動できる『楽譜の読み方』の秘訣」
といったタイトルでのお話。
轟先生といえば、ピアノの先生にも人気の作曲家。
ピアノ名曲集の「きらきらピアノ」シリーズを、
レッスンで使われている先生も多いでしょう。また、
といったご著書もあり、作曲家の観点から、
楽譜の読み方を指南している良書です。
今回は「楽譜の読み方」にフォーカスしての
お話が多かったのですが、
それに加えて、後半でお話いただいたことが、
私にとって、とても心に残るものでした。
今日は、それを皆さまにおすそ分けを…
■これからのグローバル社会において…
作曲家として轟先生は、音楽を使って、
どう子どもたちを育てていけるのか、
そんなことをいつも考えていらっしゃるそうです。
これは、ピアノを教える私たちも同じですよね。
ピアノという楽器、音楽を通して、
どんな子を育てたいのか?
ピアノの上達だけではなく、もっと
人間的な成長を促すために何ができるか?
私たちピアノ指導者のほんとうの役割は、
そこにあるように思います。
轟先生が強く思われるのは、
「子どものコミュニケーション力」
をいかにピアノのレッスンや音楽を通して
伸ばしていけるか、という点。
これから世界にはばたく子どもたち、
グローバル化や世界基準、みたいな話もあります。
そこで音楽教育の現場でも、
「自分の意見を持ち、自分の意見を言う」
そういう力を育てるために音楽があってもいいのでは、
そうおっしゃいます。
■われわれの小さいころは…
おそらくですが、皆さんが小さい頃、
レッスン中に、先生に自分の意見を言う、
といった機会は、ほとんど
なかったのではないでしょうか。
あるいは、そういう雰囲気ではなかった、
というケースがほとんどだったでしょう。
(私の場合は、引っ込み思案だったので、
とうてい無理だったのは事実ですが…)
これは、轟先生も同じだったそうです。
でもこれからの子どもたちにとって、
世の中に出て生きていく上で、
コミュニケーションの場で、
自分の意見を言えることはとても大切。
だからこそ、ピアノ教室でも、
「たくさん言葉にできる空気感」
がレッスンで重要になってくるのでは、
そんなお話でした。
■ピアノ、音楽は表現
子どもたちの「こんなふうに弾きたい」を
上手に引き出して、言葉にさせて、
そのとおりにもし弾けたら、子どもたちは、
相当の喜びと自信を受け取ることになります。
ピアノで「自己表現」できた瞬間、
だからですね。
ピアノを弾く喜びって、そこですよね。
だからこそ、私たちピアノ指導者も、
どんどん言わせる。意見させる。
「私は、あなたがどう弾きたいのか、
すごく知りたい、興味がある」
そんな雰囲気でレッスン室を満たす。
その積み重ねが、子どもたちの
音楽性を育むことにつながり、
表現することの喜びにつながり、
ひいては、コミュニケーション能力にもつながる。
■私たちが目指すべき音楽教育とは…
考えてみると、子どもが大人と1対1で、
意見を言い合って、一つのものを創る…
そんな習い事は、ほとんどないように思います。
逆にいうと、それができるのが音楽、
そしてピアノ教室の魅力とも言えます。
轟先生はおっしゃいます。
「『この小節はこう弾きたい』みたいに、
小さいことだけど意見を持つことがすごく大切。
だからこそ、意見を述べていい時間も必要だし、
先生から認めてもらえる環境もだいじ。
そんなレッスンだったら、楽しいですよね。」
教え込むだけの教育は、限界がきます。
でも、子どもたちと創り上げる教育は無限大です。
私たちが目指すべき音楽教育とは何か、
轟先生との対談は、あらためてそれを、
深く考えさせられる貴重な時間でしたね。
★「ピアノ講師ラボ」2019年7月号
「轟千尋先生が語る!子どもたちと一緒に感動できる『楽譜の読み方』の秘訣」
今日も最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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