いつもこのブログをお読みいただき、
ありがとうございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

弊社の「ピアノ講師ラボ」の対談に、
世界的ピアニストの黒田亜樹先生がご登場されます。

来月号の2019年8月号にて、

「身体とテクニックの基礎を固めるピアノレッスンの秘訣」

といったタイトルでのお話。

黒田先生といえば名盤の数々をリリース、

世界各国でのコンサート活動はもちろん、
日本にも度々ご帰国されて講演・講座もされています。

普段はミラノにお住まいで、ご帰国の
貴重なお時間をいただいての収録でした。

演奏活動はもちろん、これまで30年にわたり
世界各国でレッスンをされてこられた黒田先生。

楽しいお話に惹き込まれつつ、
その卓越したテクニックの裏には、

「演奏の土台となる身体の使い方」

があり、今回はそこにフォーカスして
お話をお伺いしてみました。

今回のブログでは、黒田先生の貴重なお話を
シェアしてみます。

■小さい頃からバレエをされていた黒田先生

黒田先生は、小さい頃からバレエを習い、
週に4回くらい通うほどだったとか。

学校から帰ってからすぐにバレエ、
の毎日だったそうです。

(ピアノは朝20分弾くだけだったそうです!)

黒田先生は、

「バレエの経験がピアノに生かされている」

とおっしゃいます。

そして、ピアノを弾く上で大切なのは、
「手の位置の感覚」であると。

バレエでは、手を真っ直ぐに上げたり、
美しい指先を意識したりと、

手に対する感覚がとても大切。

身体も軸がしっかりして、
さらにリラックスしているから、

同じ姿勢のまま動かずにいても疲れない。

■あのタレントが…

対談では、ある運動系のタレントの方の
お話が出ていました。

その方が番組で、どのスポーツも
マルチにこなせる理由を、

「真っ直ぐを把握しておくこと」

とおっしゃっていたのだとか。

自分が真っ直ぐだと思っていても、
ゆがんでいると、何もかもうまくいかない。

そんなお話だったそうです。

「これだ!」と思った黒田先生は、

「手を横に広げてみて」「手を上に垂直に上げてみて」

と生徒さんにやってもらったそうです。

すると、ほとんどの子は、真っ直ぐになっていない。

(私もやってみましたが、真っ直ぐするには
そうとう背筋や肩の筋肉を使いますね…)

カカシのように片足立ちをさせても、
すぐにグラグラしてしまう。

それは、やっぱり身体の「軸」が
ぶれているから、とおっしゃいます。

軸がグラグラしているのに、
ペダルを踏んでもうまくいかないでしょうと。

■ピアノは「軸」が重要である

「軸がしっかりしていないと定位置に戻れない。
定位置に戻れなければまた失敗する」

ミスタッチが起こる原因はそこにある、
と黒田先生は対談でおっしゃいます。

だからこそ、身体の軸を確認するうえでも、
先ほどお伝えした、

「両手を横に水平に伸ばす」

「両手を真上に垂直に上げる」

これはぜひ生徒さんにやってみては、
というお話でした。

このブログをお読みの先生も、
ぜひ今日のレッスンでやってみてはいかがでしょう。

きっと、真っ直ぐ(水平・真上に)上げられる子は、
それほど多くないはずです。

(スマホで写真を撮って、
生徒さんに見せるのも効果的だそうです)

■ピアノから離れてみることも…

今日のレッスンで…といえば、トレーニング法として

先生と生徒で、お互いに1と4の指で
一枚の紙をつまみ、引っ張り合いっこする。

そんな方法もご紹介されていましたね。

(確実に先生が勝つと思いますが笑)

また、指と指の間を広げるために、
4と5の指の間に携帯をはさんでフリフリ…

(「先生の携帯だから、落とさないでね~」
みたいにアナウンスしてやるそうです)

これらのポイントは、

「普段使わない動きがピアノのトレーニングになる」

という黒田先生のお話です。

肉体的なことを客観的に見るためには、
一度、ピアノから離れることも大切。

跳躍の練習も、たとえば机の上で、
おはじきを左から右へと素早く移動させる。

そうした動きの練習が、ピアノに活きてくる。

生徒さんの動きに不自然さを感じたとき。

まずは、身体の軸を確かめる。

そして、いったんピアノから離れて、
それと似た動きでトレーニングしてみる。

すると、あっという間に解決することもあるわけです。

大切なのは、やっぱり身体の基礎をつくること。

そのために、指導者は生徒の様子を
いつもしっかり見つめつつ、

工夫とアイデアで問題解決していく。

それが、生徒のテクニック向上と笑顔につながる。

黒田先生のお話を聴いて、あらためて
ピアノ指導の面白さを感じましたね。

★「ピアノ講師ラボ」2019年8月号
「ピアニストの黒田亜樹先生が語る!身体とテクニックの基礎を固めるピアノレッスンの秘訣」

【黒田先生の対談が聴けるチャンスは、本日2019年7月31日まで!】

今日も最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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