先日、娘が勉強をみてくれというので、
ちょっと見てあげることにしました。
わり算の計算練習シート。
見ていると、早とちりで間違えたりして、
こちらがもどかしくなってきます。
思わず、
「そこ、そうじゃない!」とか
「ちがうちがう」みたいに言ってしまいました。
すると、みるみるやる気がなくなってくるのが
こちらにも伝わってきます。
そこで、ある先生がおっしゃっていた、
「教え」を思い出しました。
子どものやる気をアップさせるためには、
「ダメ出しではなく、前向きな改善点を!」
注意やダメ出しばかりされて、
嬉しい子はいないでしょう。
(大人でも落ち込みますよね)
せっかくやる気だった気持ちも、
一気にしぼんでしまいます。
だからこそ、常に「前向きな改善点」を伝える。
「ここを気を付けると、あっという間に解けるよ!」
「計算式はキレイに書くと間違いが減るよ!」
「かけ算の復習をすると、パッとひらめくよ!」
みたいな感じで、どこをどう直せば良くなるか、
常に、良くなる方法、良くなる方法…
と探し続けながら声かけをする。
気を抜くと「ちがうよ!」と言いそうになります。
これはグッとがまんしますが、
かなり大変です。ストレスもたまります(笑)
でも、言われたほうは「倍のストレス」になります。
せっかくのやる気が、あっという間に失せてしまう。
この時も、こちらのストレスは溜まりましたが、
娘のモチベーションは何とか保って終えられました。
■ピアノでも「常に改善点」
これはレッスンでも同じですよね。
(そもそも、これはレッスンが巧みな先生から
教わった「秘策」ではあるのですが…)
ダメ出しされ続けて、生徒のモチベーションが
上がることは、おそらく多くないでしょう。
(時と場合によると思いますが…)
どの習い事もそうだと思いますが、
ポイントは、生徒の気持ちを前向きにすること。
そのうえで、良くなるイメージが持てる声かけ、
改善点を上手に伝えること。
「あなたの演奏は、聴いていて息苦しいよ」
ではなく、
「フレーズのここで軽くブレスしたら良くなるよ!」
「なんでいっつも同じところで間違うのよ!」
ではなく、
「苦しいけど、ちょっと先を見てるとうまくいくよ!」
みたいな感じでしょうか。
■やはり信じること
誰でもそうだと思いますが、失敗や
ダメ出しを繰り返すとやる気が失せます。
でも、教える側としては、
注意やダメ出しがいちばん簡単なんですね。
ダメなところは、探さなくても見えるくらいですから。
なんとかしないようにはするものの、
何度も同じ間違いをしていたら、
思わず注意やダメ出しをしてしまう。
でも、そこをなんとかこらえて、
上手に改善点を伝えて、気持ちを上げて、
その気にさせて、できたことをほめる。
子どもたちは、心が1℃でも上がったら、
10倍くらいのパワーが出ます。
逆に、心が1℃でも下がると、
95%くらいやる気が減少します。
だからこそ、いつも子どもたちの
「心の温度を、1℃でも上げるために」
どんな言葉をかければいいのか、
どのイメージを持たせればいいのか、
それを考え続けていることが
とても重要なのではと思うのです。
そして究極的には、私たちピアノ指導者の、
「あなたならできる!」
と信じて疑わない気持ち、
教え始めた頃に抱いていた、
あのピュアで情熱的な思いを忘れずに、
いつも生徒と向き合っていくことが、
彼らの未来を決めていくのだろう、
と思ったりします。
・・・ ・・・ ・・・
お忙しいなか、最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。
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