いつもこのブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今日ご紹介するのは、
という曲集です。
ピアノ学習では、いわゆる「4期」の
作品をまんべんなく学ぶべき、と言われます。
それぞれの時代の作品に触れることで、
より幅広く学べるということでしょう。
今回は、その「4期」の曲集のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「ピアノでテーマパークを作ってみましょう!」
から引用すると、
「テーマごとにいろいろな世界が広がっています。
建物も服そうも、歌も、ダンスもちがうけれど、
どの世界に入っても魅力的…それがテーマパーク。
一歩足を踏み入れるだけで…わくわくしてきませんか?」
とあります。
本書のサブタイトルは、
「バロックから近現代のやさしい名曲を集めて」
いわゆる4期(バロック・古典・ロマン・近現代)の
名曲に触れられる曲集です。
ただ4期の作品を並べるのではなく、
「テーマ」にそって各時代の作品を見る。
たとえば、第1巻のテーマは、
「つながる音切れる音」
「両手の対話」。
スラーやスタッカートなどの
アーティキュレーションや
右手と左手の対話となっている、
様々な作品を味わう構成です。
ちなみに第2巻は「リズムと踊り」「色と形と構成」
がテーマとなっています。
本書(1巻)に収められている作品を
ご紹介してみましょう。
もくじ
■つながる音切れる音
●バロック
パスピエ(ヘンデル)
アレグロ(C.P.E.バッハ)
メヌエット ト長調(ペツォルト)
メヌエット ト短調(ペツォルト)
スケルツィーノ(テレマン)
ミュゼット(伝バッハ)
●古典
ドイツ舞曲(ハイドン)
アレグレット(ディアベリ)
メヌエット へ長調(モーツァルト)
アレグロ(モーツァルト)
スケルツォ(フンメル)
●ロマン
メロディ(シューマン)
勇ましい騎手(シューマン)
みじかいおはなし(リヒナー)
紡ぎ歌(エルメンライヒ)
ガヴォット(グルリット)
スペインの歌(ベール)
●近現代
野の花のブーケをもってお家に帰ろう(グレチャニノフ)
子供のために(バルトーク)
南スラヴ風(バルトーク)
行進曲(プロコフィエフ)
ぜんまいじかけのお人形(ショスタコーヴィチ)
■両手の対話
●バロック
メヌエット イ短調(クリーガー)
インパーティネンス(ヘンデル)
フーガ(パッヘルベル)
喜び(ラモー)
小プレリュード(J.S.バッハ)
メヌエット ト短調(J.S.バッハ)
●古典
遊びすぎて(テュルク)
メヌエット1 ハ長調(モーツァルト)
メヌエット2 ヘ長調(モーツァルト)
メヌエット ト長調(ベートーヴェン)
●ロマン
バーバ・ヤガー(チャイコフスキー)
やさしい花(ブルクミュラー)
最初の悲しみ(シューマン)
そりに乗って(ケーラー)
楽しい時間(グルリット)
●近現代
フランス人形(ギロック)
にぎやかな市場(バルトーク)
小さい歌(カバレフスキー)
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◆(2)それぞれの「テーマ」で4期の作品がまんべんなく学べる曲集
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生徒に、できるだけたくさんの
ピアノ作品に触れてほしい、
そう願うピアノの先生は多いでしょう。
また、作曲された時代によって、
学ぶことも変わってくることもあり、
さまざまな時代、国の作品を学んで
もらいたいと思っていらっしゃるでしょう。
そこで本書ですが、
やさしいピアノ名曲集ではありながら、
「テーマ」にそって各時代の作品が
並べられているので、学びやすく、
時代ごとの作品を比べることで、たくさんの
音楽的発見が楽しめるようになっています。
また、4期の違いを目で楽しめる、
イラストコラムも掲載されています。
たとえば第1巻は「楽器」「絵画」の2テーマで、
マンガや関連する写真で学べます。
また掲載されているピアノ曲を、リコーダーや
鍵盤ハーモニカでアンサンブルできる、
「アンサンブルのひろば」のコーナーもあり、
1巻では3曲ほど楽譜が掲載されていますね。
ふだんのレッスンはもちろん、発表会や
おさらい会の選曲にも使えそうです。
初中級程度のピアノ名曲集。
ご興味のある先生はお手に取ってみてはいかがでしょうか。
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※上記のリンク先は「1」となっています
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◆(3)編集後記
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いよいよ年末が近づいてきました。
この時期に恒例となっている、
「ピアノ教本ランキング」
いよいよ「2019年」のランキングが
来週発表となります。
今年も毎週一冊ずつ、教本・教材・書籍など
49冊をご紹介してきました。
その中から、最も反響のあった、
「トップ10」をご紹介する企画。
きっと教材研究のご参考にして
いただけるのではと思います。
いよいよ来週発表となりますので、
ぜひお楽しみに。
最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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