いつもこのブログをお読みいただき、
本当にありがとうございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

弊社が全国のピアノの先生にご提供している「ピアノ講師ラボ」

レッスンへの情熱に溢れた先生を対象に、

忙しくてなかなか時間が取れないピアノの先生でも
最新のレッスンを手に入れていただけるように、

毎月定期的に音声CD教材やニュースレターを、
ご自宅までお送りするサービスです。

生徒を惹きつけるレッスンのためには、
さまざまな角度から情報を得ることが重要。

「ピアノ講師ラボ」では、毎月、ご登場の先生が変わり、
多様なレッスン法について語っていただいています。

生徒に話したくなる話題をギュッと凝縮。

わざわざ時間を作らずに、家事や運転中など、
毎日のスキマ時間に聴くだけで、

レッスンのエッセンスが心にスーッと入ってきます。

この便利さは、聴いてみた先生しか分からないでしょう。

著名な先生のお話を聴いていると、
やる気がぐんぐん湧いてきます。

インプットの量がレッスンの自信に表れます。

目からウロコのお話を、さっそくレッスンで実践、
生徒の反応がまったく違ってくるでしょう。

■「ラボカンファレンス」で話題になること

今年から「ピアノ講師ラボ」の会員様との
勉強会を全国各地で開催しています。

そこでかなりの頻度で話題に上がるのが、

「障がいのある子へのレッスン」

についてです。

どのように向き合っていけばいいのか、
どんなレッスンをしていけばいいのか…

このブログをお読みの先生にも、
お悩みの方がいらっしゃるかもしれません。

■全国でセミナーをされている福田りえ先生

関連する書籍といえば、音楽之友社からの、

「できた!を明日の自信へ 気になる子へのピアノレッスン」

が挙げられるでしょう。

サブタイトルは「事例でわかる グレーゾーン・障がい児指導」

障がいについての基本的な部分はもちろん、
様々な事例を取り上げ、レッスン法を解説。

教材選びやレッスンの組み立て方は、
とても参考になります。

著者は、音楽療法士であり、
ピアノ指導者の福田りえ先生

ご自身のご経験や、実際の取り組みによる
裏付けをもとに書かれた本書は、

ピアノの先生にとって、信頼がおけて、
レッスンのヒントが得られる一冊。

いま、全国での講座で引っ張りだこの先生です。

■ある先生のお悩みを…

現在、障がいのあるお子さまを、
50名以上教えていらっしゃる福田先生。

先日、お話をさせていただきました。

障がいについての詳しいお話はもちろん、
レッスンの組み立て方やグッズなど、

多くのヒントが満載で、本当に勉強になりました。

そこで、ある先生が抱えるお悩みへの
アドバイスを求めてみました。

教えて3年になる小学2年生の女の子、
「ド」の音以外、まだ読めない。

明るくお話が好きな素敵な子。

読譜指導だけにならずに、楽しく
レッスンしたいけれど、どうすればいいのか?

福田先生は、色とのマッチングなどの
音を教えるポイントはもちろん、

保護者の方に、お悩みの点を聞き出し、
そこでのヒントから模索していくのがいいのでは、

という適確なアドバイスをされていました。

■私たちピアノの先生の役割とは?

さらに私が聞いてみました。

福田先生の生徒さんにも、長く教えていても
読めないお子さまがいらっしゃるのか?

「もちろんもちろん、いますよ」

「どんな子でも読めるようになるのでしょうか…?」

その質問に、福田先生がサラッと
おっしゃった言葉が、とても印象的でした。

「5~6年待てば読めるようになりますよ」

私は、この言葉にレッスンの深さを感じました。

「指導者は、待つことも大事な仕事なのだ」と。

何でもスピード重視の世の中、
早さや即効性を求める人が多い現代。

たしかにそれも大切だとは思いますが、
それがすべてではないことも事実。

とくに教育においては、時間をかけて、
じっくり向き合っていくことが、

結果的には「早さ・速さ」では得られない
「大切な何か」を手にする唯一の方法。

そういうことも少なくないわけです。

ともすると、私たちピアノ指導者も、
早く、どんどん先に、もっともっと…

そんなふうに考えがちですが、
もしかしてその裏側では、

「大切なもの」を落としていっている可能性もある。

■決してあきらめずに

先ほどのお話は、子どもと向き合う上で、
本当に大切なことだと思います。

「どれだけその子を信じて、待てるか」

これは、ピアノ教育に限らず、
どの場面にも通じることでしょう。

福田先生は、たくさんご苦労をされてきた。

その経験があるからこそ、先生方が抱える
お悩みは本当によく分かる。

だからこそ力強く、おっしゃいます。

「そこでの経験は、必ずこの先生きてくる」

決してあきらめないで、生徒さんと
親御さんと未来に向かっていく。

その先に待っている、

「大切な何か」を信じて。

私たちはピアノを教える人間ですが、

それだけにとどまらない、

ピアノ指導者に与えられた「役割」を
いつも心に置きながらレッスンしていきたい。

そう、あらためて感じた対談でした。

★「ピアノ講師ラボ」2020年1月号
「福田りえ先生が語る!障がいを持つ子どもへのピアノレッスンの秘訣(前編)」

お忙しいなか、最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。

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