毎週土曜日に配信しているメルマガ「成功するピアノ教室」。
ここ最近は、昨年全国のピアノの先生を対象に実施させていただいた、
アンケート(有効回答数644)の結果をご紹介しております。
メルマガでは数回にわたって、「ピアノの先生がおススメするピアノ教材」を
お伝えしていますが、このブログでもそのなかの一冊をご紹介してみましょう。
著者は、私が主宰の「ピアノ講師ラボ」でも
ご対談いただいた、後藤ミカ先生。
ハノンを楽しく学ぶための連弾曲集です。
★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.249(2013年4月3日配信)より
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◆(1)今日の教本
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『 ハノンおもしろアレンジ 』 後藤ミカ・著
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今日ご紹介する教材は、
『 ハノンおもしろアレンジ 』
です。
ピアノの教材といえば、真っ先にバイエルや
ハノンを思い出す方もいらっしゃるでしょう。
今回は、そのハノンを題材にした新しい教材です。
著者は、この教本メルマガvol.119でも取り上げた、
「ブルグミュラーでお国めぐり」の後藤ミカ先生。
ちなみに、このメルマガの「年間ランキング2010」にて、
1位を獲得した、現在も売れ筋の教材です。
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◆今日のチェックポイント◆
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副題に「連弾であそぼう!」とあるように、ハノンを
連弾アレンジで楽しく弾いてしまおうというコンセプト。
もともとは、「月刊ピアノ」にて
「連弾であ・そ・ぼ・う!ミカ先生のハノンさん、ゴメンね!」
という連載があり、それを再編集したものが本書です。
コンセプトは、機械的なハノンの課題を、アレンジされた
連弾で楽しく弾いてしまおう、というもの。
生徒がプリモ、ハノンを変奏リズムで弾き、
主に指導者がセコンドで伴奏をつける。
巻頭の「本書の使い方」から引用すると、
・まずハノン(原曲)を弾いてみる
・本書の連弾で使う変奏リズムで弾く
・連弾で合わせてみる
といった流れになります。
教材にはCDが付属されていて、参考演奏(プリモとセコンド)と
カラオケ(セコンドのみ)が聴けます。
これと一緒に演奏することもできます。
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◆(2)ハノンを楽しい連弾アレンジで
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楽しい連弾アレンジ、ということで例えば、
・タンゴNo.1(ハノン1番)
・ボサノバの昼下がり(ハノン5番)
・大丈夫のブルース(ハノン10番)
・憧れの舞踏会(ハノン31番)
といったタイトルの曲が掲載されています。
およそハノンからはイメージできないようなアレンジに
なっているところが大きなポイントでしょう。
私も実際弾いてみましたが、どれも楽しいアレンジで、
「ハノンがこんな風になってしまうのか」
と驚きにも似た楽しさを感じました。
また、ハノンはハ長調のみで練習しがちですが、
「移調にチャレンジ!」という曲も後半にあります。
これによって、さまざまなポジションで弾くことを
学べるのではと思います。
「ハノン」×「アレンジ」×「連弾」
という斬新な組み合わせで一つの作品を創り上げた一冊。
ハノンを教材として使っている先生であれば、
ちょっとしたレッスンのアクセントに良さそうです。
ご興味があれば、チェックしてみてはいかがでしょうか。
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