いつもこのブログをお読みいただき、
ありがとうございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今日ご紹介するのは、
という教材です。
どの著名なピアノ指導者の方も、
口をそろえておっしゃるのが、
「ピアノで大切なのは耳」
ということ。
今回は、子どもたちの耳を養う教材のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭から引用すると、
「本書は、聴くことに特化した本ですから、
ピアノが弾けない幼児にも教えることができます
(中略)響きとコードネームの関係を覚え、
機能を感じさせる教育は、子どもたちの大きな
財産となるでしょう」
とあります。
本書の著者は、皆さまご存じ、
「ピアノランド」の樹原涼子先生。
これまでも、この教本メルマガにて、
いくつかご紹介してきましたね。
本書「聴きとり術 コード編」は、
大きく2部構成になっており、前半は、
●Cを根音とした12種類のコードの名前と響きを覚える
●4つのコードごとに、先生のためのコード解説とコラム掲載
そして後半は、
●調性音楽における一番大切なコード進行
“ドミナント・モーション”の、12のヴァリエーションを味わい聴きとる
といった構成となっています。
随所に「“お団子図”によるコード解説」
というコラムが掲載されています。
後半のドミナント・モーションでは、
譜例はもちろん、丁寧な解説によって、
さまざまなコード進行への扉を開いています。
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◆(2)書き取らずに聴いて感じる、響きの特徴を味わう
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冒頭でもお伝えしましたが、
どの先生もレッスンで大切にしたいのが、
「子どもたちの耳を養うこと」
ピアノを美しい音色で弾くためにも、
また音楽を感じながら演奏するためにも、
音のニュアンスを聴き分けられる耳が必要。
だからこそ、ピアノ指導者は
あの手この手で子どもたちの
「耳を開く」
ためのレッスンを展開していくわけです。
そこで本書。
さまざまなコードの響きを聴いて味わい、
ニュアンスの違いを感じ、楽しめる感性を育てる教材。
具体的には、前半の「12のコード編」では、
「C」「Cm」「Caug」「Csus4」「Cmaj7」「Cmmaj7」
「C6」「Cdim7」「C7」「Cm7」「Cm7(♭5)」「Cadd9」
のコードの響きを聴いて味わう。
基本形を弾いて終わりではなく、
広い音域でさまざまなポジションでの響きを聴く。
これによって、コードのそのものが持つ
響きを体験し、音楽的な耳を育てます。
「レッスンでの取り入れ方」によると、
毎週レッスンで3~5分程度行う場合は、
1カ月で1つのコードをマスターすることを目安に、
ゆっくりと感覚を耕していき、
約1年で12のコードを学ぶことができる、とあります。
本書でも強調されていますが、
「聴きとり術」は「聴音」ではないこと。
書き取るのではなく、聴いて感じる、
響きの特徴を味わうことが重要。
そのためにも、弾いて聴かせる側の指導者は、
美しい音色で本気の演奏が必要になります。
なにより、先生がそれぞれのコードを
この上なく心を込めて響かせること。
子どもの心に「届ける」という思いを
持ちながらレッスンすること。
これは、どんなピアノレッスンにも通じる、
大切なことなのでは、と感じましたね。
ご興味のある先生は、一度実際に教材を
ご覧になってみてはいかがでしょうか。
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◆(3)編集後記
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新型ウィルスの広がりをうけて、
緊急事態宣言が発令されました。
自分のため、すべての人のために、
ひとり一人ができることをしていく。
一日でも早い収束のために、
私もできることを粛々としていきます。
最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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