いつもこのブログをお読みいただき、
本当にありがとうございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
弊社が全国のピアノの先生にご提供している「ピアノ講師ラボ」。
レッスンへの情熱に溢れた先生を対象に、
忙しくてなかなか時間が取れないピアノの先生でも
最新のレッスンを手に入れていただけるように、
毎月定期的に音声CD教材やニュースレターを、
ご自宅までお送りするサービスです。
生徒を惹きつけるレッスンのためには、
さまざまな角度から情報を得ることが重要。
「ピアノ講師ラボ」では、毎月、ご登場の先生が変わり、
多様なレッスン法について語っていただいています。
生徒に話したくなる話題をギュッと凝縮。
わざわざ時間を作らずに、家事や運転中など、
毎日のスキマ時間に聴くだけで、
レッスンのエッセンスが心にスーッと入ってきます。
この便利さは、聴いてみた先生しか分からないでしょう。
著名な先生のお話を聴いていると、
やる気がぐんぐん湧いてきます。
インプットの量がレッスンの自信に表れます。
目からウロコのお話を、さっそくレッスンで実践、
生徒の反応がまったく違ってくるでしょう。
■ピアノの先生に人気のウララ・ササキ先生がご登場!
さて、その「ピアノ講師ラボ」の対談に、
ピアニストのウララ・ササキ先生がご登場されます。
来月号の2020年8月号にて、
「心から音楽を感じて奏でられる子を育てるレッスンの秘訣」
といったタイトルでのお話でお届けです。
さて、そのウララ先生。
小学生のころにご家族でイタリアに移住、
二十歳くらいまでイタリアで生活。
12歳でデビューし、数々の国際コンクールで
優勝されるなど実力派のピアニストです。
ギロックのCDなども出され、
日本ギロック協会名誉会員さまでもいらっしゃいますね。
今回のブログでは、ウララ先生との対談で、
心に残ったことをちょっとシェアしてみます。
■スケールを太極拳のように…?
ウララ先生とのお話は、リズム感を養う方法や
楽語の本当の意味、コミュニケーションなど、
本当に幅広い話題で盛り上がりました。
その中で「スケール」のお話は印象的でした。
いわゆる「音階」の練習は、
ピアノ学習では必須ですよね。
ただ、多くの子はただワーッと弾いて満足。
指ならし的なニュアンスで弾く人もいます。
でも、ウララ先生は、そうではないとおっしゃいます。
「太極拳のように弾く」ことが大事だと。
果たしてその理由は…?
■ピアノで大切な「予測力」
ウララ先生は、スケールをとにかく
「スローモーション」で弾かせるそうです。
なぜなら、ピアノは「予測力」が大事だから。
たとえば、A-durの音階。
「ラシ♯ドレ…」の「♯ド」を弾く前に、
次に黒鍵が来るぞ…と予測をしているから、
スムーズに3の指が動いていくわけです。
逆に、その予測ができていないと、
うまく指が動かずにミスをする。
ウララ先生はF1(エフワン)のドライバーの
例えをされていました。
コースを予測していないと当然事故につながる、と。
だからこそ、ピアノも「予測力」が大事であり、
そのために必要なのが「意思」を持って弾くこと。
最初の指から、次の指、そして次の指…
それぞれの指が、どういう動きで、
どういう軌跡を描きながら弾いていくのかを、
打鍵と打鍵の「間(あいだ)」の動きまでを、
じっくり注視していく。
「スローモーション」で弾くのは、このためです。
脳と身体を一致させるためには、
限りなくゆっくり弾くことが有効。
速すぎると、意思がついていかないからですね。
ウララ先生は「太極拳のように」とおっしゃっていました。
■テクニックとは…
ウララ先生はおっしゃいます。
「テクニックとは、早く指を動かすことと言うより
コーディネート力である」と。
自分の10本の指は、いわば「10人の部下」。
その10人の部下に、命令を出して、
「指示通り」に動いてもらわなければならない。
この「指示通り」がとても重要で、
指示を出すほうも、出されたほうも、
しっかり「意思」を持って動く必要がある。
「コーディネート力」はそのために重要であり、
音階を太極拳のようにゆっくりさらうのも、
コーディネート力を高めるためだと。
ダンサーが指先まで神経を集中して、
自分の動きを確認しながら練習するのと同じように、
ピアノも、自分の動きを確認しながら
練習することで、指も頭も整ってくる。
■弾けないところも10秒で…
さらに、ウララ先生はおっしゃいます。
100回練習をしてもできないところは、
たとえ150回練習しても、できない。
でも、限りなくゆっくりとした動きで確認することで、
「あれっ?もしかしてここ?」
という気づきが生まれることもある。
100回弾いてできなかったことが、
ゆっくり1回弾いて、10秒で解決することもある、と。
■ピアノ指導とは、気づかせること
ウララ先生のもとには、多くのピアノの先生も
レッスンを受けに来るそうですが、
まったく弾けなかったところが、
あっという間に弾けるようになって、
驚かれることも少なくないそうです。
私は、先ほどの「音階をゆっくりさらう」
というお話の中に、
ウララ先生の指導の真髄を感じました。
それが「自分で気づかせる」ことです。
多くの弾けない箇所は、「見方を変える」ことで
解決することがある。
その「見方」を変え、「自分」で気づかせる。
これがピアノ指導者の役割である、と。
考えてみれば、これはピアノに限りませんよね。
多くの問題は、見方をちょっと変えただけで、
あっという間に解決することもある。
急ぎすぎていれば、ちょっと立ち止まる。
ゆっくり、ていねいに動いてみる。
ウララ先生の教えは、生き方にも通ずる、
そんなことを思いました。
■ウララ・ササキ先生の対談が聴けるチャンスは7/31まで
さて、今回ご紹介のウララ・ササキ先生との対談。
2020年7月31日(金)までにご入会いただけますと、
初回8月号として、ウララ・ササキ先生との対談からスタートいただけます。
8月号以降も著名な先生との対談が続きます。
まさに「ピアノ講師ラボ」だけでしか聴けないお話の数々。
ぜひご期待いただけたらと思います。
こういうときだからこそ、未来への
アクションを起こしてみてはいかがでしょうか。
対談の収録が終わって、ウララ先生と。
ウララ・ササキ先生、貴重なお話の数々を、
本当にありがとうございました!
お忙しいなか、最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。
★次回8月号はウララ・ササキ先生との対談!サンプル音声を聴いてみる↓
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