昨日のブログでは、
「時間の感度」についてお伝えしました。
予想以上に反響があり、
やはり時間の使い方や意識については、
皆さんもご興味があるところなのだろう、と感じました。
■ツールの使い方ひとつでも…
最近は、連絡をするときに、
電話を使うことが減ったように思います。
いま電話すると、相手の仕事がストップして、
迷惑になってしまうかもしれない…
そんな気遣いから、空いた時間に対応できる、
メールやアプリで連絡をする、
そういう流れになっていますね。
ただ、ツールはあくまでツール。
使い方によっては、自分も相手の時間も
うばってしまうこともあるわけです。
メールも、何度もやり取りしていると、
それだけで時間がかかります。
メールでもアプリでもそうですが、
「この内容は、相手のストレスも
余計な時間も生み出さないだろうか?」
と考えながら、内容を精査することは、
無駄な時間を生まないことはもちろん、
相手の「心証」もよくします。
「わかってるな、この人」
「できる人だな、この人」感です。
たとえば体験レッスンの日時。
お問い合わせのメールに対して、
「何日の何時がご都合よろしいでしょう?」
といった質問の仕方ではなく、
「○日の○時からと□日の□時から、あるいは
△日の△時からの、どれがご都合よろしいでしょう?」
といった感じで、さらりと主導権を握りつつ、
選ばせることで、決定までの時間を減らす。
当たり前なことだけれど、
そんな小さな配慮が、
相手の心証を変えたりするわけです。
■スマホはテーブルに置かない
スマホの置き場所は、結構大切だと思っています。
たとえば、人と会っているとき。
多くの人は、テーブルにスマホを置きます。
すると、着信や通知が光ったり
表示されたりするわけです。
持ち主が、ちらっとスマホを見る。
そのたびに相手は、なんだか気になるわけです。
「私の話よりスマホが大事なのかな…?」
そんなふうに思う人もいるでしょう。
よくない印象を与えてしまうリスクが、
そこにあるということです。
なので、私はスマホをテーブルに置きません。
目の前にいる人と、100%の意識で向き合いたい。
たとえ0.1秒でも、スマホに時間を与えない。
それが、貴重な時間を共有してくださっている、
相手の方へのマナーだと思っています。
■チャンスは空白にやってくる
これは「ピアノ講師ラボ」の
100号記念の対談でお話したことで、
会員様からの反響があったのですが、
たいてい、チャンスとかラッキーなことは、
「空白」があるところにやってくる。
あれこれ目が回りそうなくらい忙しいと、
心にも余裕がなくなります。
公園の回転ジャングルジムで、
回っていると周りが見えないように、
目の前のものがよく見えなくなります。
私も起業当初は、スケジュールは埋めなきゃ!
というよくわからない恐怖感にかられていました。
埋まると「自分、頑張ってる」感が得られて、
多少は落ち着くわけです。
でも、うまいこといかない。
ストレス溜まる。いい話も来ない。
あるとき、うまく行っている人を見て、気づいたんですね。
チャンスは、空白にやってくると。
心の余裕に引っ張られてくるのだと。
うまく行っている人は、ゆったりしている。
その人の周りだけ、優雅な時間が流れている。
目の前の、私だけを見てくれている。
(もちろん、テーブルにスマホはありません)
目の前の人を大切にする。
その当たり前の小さな積み重ねが、
この人なら大丈夫、という「信用」となり、
チャンスやラッキーを人が運んでくる。
その背景に、心の余裕があるわけです。
私がピアノの生徒ならば、
忙しそうにしている先生よりも、
目の前の「私だけ」を見てくれる先生に習いたい。
生徒のちょっとした変化や
シグナルに気づくことができる先生は、
生徒の微妙な音の違いに気づける先生は、
きっと「大事なことは何か」を、知っているのでしょうね。
お忙しいなか、最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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