今回のCD教材は、ピアノの先生にも人気のピアニスト、今井顕先生との対談の「前編」をお届けいたします。今井先生は、16歳でウィーン国立音楽大学に入学、19歳で最優秀の成績で卒業され、その後は数々の国際コンクールで受賞、コンサートピアニストとしてご活動をされています。また、数々のピアニストを育てられるなどピアノ教育にも携わり、現在、国立音楽大学の名誉教授でもいらっしゃいます。今回はその今井先生に、「本当の楽譜の読み方」について、詳しくお聞きしてみました。皆様お馴染みの「ソナチネアルバム」「ソナタアルバム」の校訂もされている今井先生。対談では主に、原典版の魅力やその使い方について、具体的な指導法など詳しくお聞きすることができました。なお、今井先生のお話が豊富だったこともあり、「前・後編」でのお届けです。3月号が「前編」となります。会員様からのリクエストもあって実現した今井顕先生との対談。どうぞお楽しみに!

  • ピアニストの今井顕先生のご紹介
  • パウル・バドゥーラ・スコダ先生との出会いについて
  • 音楽とは「身体能力を拡張するもの」である
  • 生徒とは「自分で育つものである」の真意とは?
  • 人間は自分の耳で聴いて記憶した音しか再現できない!
  • 作曲家の真意に迫る扉は唯一「楽譜」である
  • 「抑揚(イントネーション)」は原典版にしかない!
  • 正しい弾き方は「Mozart」と同じ発音である!
  • ブルクミュラーの演奏秘訣は「アーティキュレーション」
  • スタッカートの「点」を見たら「表情豊かに」!
  • 個性とは「細かい単位での強弱があるかないか」
  • 原典版は「推理小説を読む」ようなものである

今井顕先生プロフィール

東京に生まれる。私立武蔵高校在籍中に渡欧、ウィーン国立音楽大学に16歳で入学する。8年間の課程をわずか3年で修了し、早くも19歳の時に最優秀の成績で卒業。数々の国際コンクールで頭角をあらわし、コンサートピアニストとして国際的な活動を開始する。
その後ウィーン国立音楽大学ピアノ専攻科における日本人初の指導者として抜擢され、数多くのピアニストを育成した。通算24年にもおよぶヨーロッパ滞在中の音楽分野における業績と尽力とに対しオーストリア政府より名誉教授の称号を授与され1995年に帰国、その後国立(くにたち)音楽大学大学院にて後輩の育成に携わった。
楽譜、書籍などの出版物も数多く、国際コンクールの審査員として招聘されるなど、日本の誇る国際派ピアニストとして内外で高い評価を受けている。
国立音楽大学名誉教授、宇都宮短期大学音楽科客員教授、一般社団法人全日本ピアノ指導者協会評議員。

●今井顕先生オフィシャルサイト

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