「理念」という、かたい言葉が結構好きです。
経営理念や、教育理念という感じで、
「事業や計画などの根底にある考え方」
を伝えるものですね。
■いちばん大切な部分
ピアノ教室のホームページでも、
教育理念を掲げている先生も多いです。
これは素敵なことだと思います。
私の書籍「成功するピアノ教室」では、
「理念」から話題が始まります。
なぜ最初の章だったかというと、
いちばん大切な部分だからです。
ピアノ教室をしていく上で、
レッスンをしていく上で、
これだけは大切にしたいこと。
どうしても外せないこと。
これだけは守りたいもの。
それらを、いったん明確にする。
モヤモヤしているものを、言葉にする。
これには、大きな効果があるんですね。
■生徒さんのためである
少し堅く言うと、
ピアノの先生としての最大の目的
ピアノ指導者として目指すもの
そうした部分を、しっかりと言葉にして、
世の中に伝えていくこと。
これは、どんな大手でも小さな教室でも、
まったく変わらず大切だと思っています。
それは、なぜか。
まず、指導者としての意識が変わります。
目的意識を持って進むのと、
そうでないのとでは、
自分の高まり方のスピードが違います。
やりたいことの実現のスピードが違います。
目的意識があると、脳のアンテナが敏感になり、
生徒を伸ばすための情報や資源を、
キャッチできるようになります。
つまり、まわりまわって、生徒さんが良くなるわけです。
■思いは集める人を変える
もう一つは、集まってくる人が変わること。
「人は思いに集まってくる」
これは、私はほぼ法則だと思っています。
(拙著では「この指とまれの法則」と言っています)
先生が話したこと、思っていたこと、
ホームページで掲載してきたこと…
今いらっしゃる生徒さんは、すべて、
先生の「思い」に集まってきています。
たとえば、2つのホームページがあって、
「世界のトップで活躍できる人間を育てる」
というのと、
「小さなことにもありがとうが言える子を育てたい」
というのとでは、集まる人が変わるだろう、
と容易に想像がつくでしょう。
どんな思いが、いい、悪いではありません。
「何を大切にしているか、を伝えていくことには、
私(先生)や教室に来て欲しい人を集める力がある」
ということなんです。
逆に、もし望む人が集まっていないのであれば、
思いの伝え方や質を考える必要があります。
それだけ「思い」にはパワーがあるわけです。
■今の心が人生をつくっていく
「理念」の「理」は、ことわりとも読みます。
ものごとの道理、筋道です。
そして「念」は、「今の心」と書く。
つまり「今の心が、目の前の筋道を作る」。
教室も生徒も、目の前の現実も、人生も、
「思いが先」なんですね。
だからこそ、今日一日、今日このレッスン、
今日この30分に、どんな思いでのぞむか。
今、このとき、この瞬間、
私の言葉に、音色に、笑顔に、どんな思いを乗せるか。
これが、未来の道を決めていくんですね。
★メルマガ「成功するピアノ教室」vol.654号より
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今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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