生きていると、日々いろんなことが起こります。
嬉しい出来事、かなしい出来事、いろいろです。
でも、起こった事実を、
嬉しい、かなしいと決めているのは、
いわば自分(私)でしかないわけです。
雨が降って喜ぶ人もいれば、かなしい人もいます。
でも、雨が降っている、という事実は同じです。
■英語で「責任」は…?
ちょっと英語の単語を考えてみます。
「反応」は英語でresponse、
「能力」はability。
この2つを足すと、
response+ability=responsibility
「責任」になります。
つまり、どんな出来事への反応も、自分の責任である。
そんなことも言えるわけです。
そして、どの出来事に対しても、
反応の仕方、捉え方によって、
同じ事実でも違った結果を導くこともあります。
つまり、事実に対する「反応」で、
物事の「見え方」も大きく変わるわけです。
■出来事に対する反応で…
「自分の機嫌は、自分で直すしかない」
とはよくいいますが、まさにこれです。
いつも不機嫌な人がいるとして、
その人は、どの出来事にも、
負の捉え方をしていると言える。
いつも幸せそうな人がいるとして、
その人は、どの出来事にも、
幸せな捉え方をしている。
どちらがいい悪いとは言いませんが、
それによって、連鎖していく出来事は…
おそらく後者のほうが、良さそうですよね。
いずれにしても、すべての反応は、自分に責任がある。
自分がどう反応するかで、
すべての出来事を幸せにすることも、
すべての出来事を不幸せにすることも、できるわけですから。
■生徒さんが練習をしてこなかったら…
私たちによくあるケースでいえば、
たとえば、生徒さんが練習をしてこなかった。
「練習をしてこなかった」
という事実は変わりません。でも、
ムカッときて叱る先生もいれば、
新しいレッスンを試すチャンス!と切り替える先生もいる。
ネチネチと叱る時間にするのか、
最近の講座で学んだことを試す時間に変えるのか。
その反応によって、現実は変わるわけです。
レッスンでのすべての時間、
すべての反応は、
私たち指導者の「選択」にゆだねられているわけです。
■できれば幸せなほうを…
どの出来事に対する反応も、100人いれば、100通りでしょう。
どう考えても、辛い状況というのもあるでしょう。
でも個人的には、できるだけプラスというか、
幸せな反応を選んでいきたい。
とくに、レッスンという現場では、なおさらですよね。
私たちの反応で、生徒さんが変わっていくのなら、
よい方、幸せな方の反応で満たしてあげたい。
私たちは、音楽で心を豊かにするのが仕事ですから。
■レパートリーを広げていく
そのためにも、やっぱりいつも、
自分を満たしてあげることが大切だと思います。
自分の器が満たされて、こぼれおちた滴が、
だれかの器を満たしていくわけですから。
道ばたに、美しい花が咲いていても、
それを見る余裕がなければ、その花はないのと同じ。
生徒さんに、輝く音があっても、
小さな成長があっても、
それに気づく余裕がなければ、ないのと同じです。
だからこそ、素敵な本を読んだり、好きなお茶を飲んだり、
映画や音楽、美術に触れて感動したり、涙したり、心揺さぶられたり…
日常に、少しでも満たされる時間を、自分に与えていく。
そんな、満たされる経験が、幸せな反応に変わっていく。
ピアノのレパートリーを広げるように、
幸せな反応のレパートリーを広げていく。
それが、生徒さんの可能性を広げていくのではないか。
今日のレッスンでの、生徒さんの反応が楽しみ。
そんな毎日を過ごしていきたいものです。
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今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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