おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今日ご紹介するのは、
という書籍です。
人前で演奏するときの、
重要なポイントの一つが「緊張」。
ここをいかに自分のものにして、
パフォーマンスを発揮できるか。
今回は、緊張と身体に関する書籍のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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本書の巻頭の「はじめに」から引用すると、
「本書の狙いは、自分のからだへの気づきを深めて、
自分自身であるからだと自分が一体化することで、
観客や共演者や本番という状況の適切な距離感を
取り戻し、実力を発揮できるようになることです」
とあります。
著者は「アレクサンダーテクニークの学校」代表、
演奏家やダンサーなど本番での緊張に悩む
3万5千人以上に指導してきた、という方。
(巻末のプロフィールより)
以前、このメルマガでもシリーズ1冊目を
ご紹介しましたね。
本書は、
「緊張で思うように演奏できない」
という状態から抜け出し、本番で実力を
発揮できるようになるためのワーク本。
「緊張やあがり症は身体的な訓練で克服できる」
として、さまざまなトレーニング法を紹介。
主に身体や自律神経などの解説から入り、
自律神経を整える方法、そして、
ラクに動けるための考え方などを紹介しています。
本書の内容をご紹介してみましょう。
【目次】
はじめに
ワーク分類マップ
この本の使い方
Introduction「表現するからだ」のしくみ
1 どのくらいの人たちが舞台の本番であがっている?
2 演奏の際に働く脳の3つのネットワーク
3 人間の3パターンの反応と自律神経
4 手続き記憶と情動記憶が演奏に与える影響
5 自律神経の調整に役立つメソッド
6 活動や姿勢を支える抗重力筋
7 自律神経に悪影響を及ぼすからだの使い方
Part1 自律神経を整える
1 日光浴で精神を安定させる
2 目を自由に動かす
3 目の使い方で重心を下ろす
4 全身の筋肉の緊張を取る
5 からだ周辺の空間を感じる
6 ゆっくり見回す
7 目の疲れを取る
8 自律神経を人とつながりやすい状態にする
9 口を楽に開ける
10 鼻で楽に呼吸する
11 交感神経を休ませる
Part2 楽に動けるからだになる
1 力強くしなやかなからだになる
2 お腹に支えてもらう
3 姿勢を整える
4 首や腕の緊張と冷えを取る
5 楽に立つ、座る
6 背もたれのある椅子に楽に座る
7 足の上にバランスよく立つ
8 演奏に没頭できるからだになる
9 失敗の連鎖から抜け出す
10 冷えた指を温める
11 座りっぱなしでも楽に演奏する
12 つながるために、少し待つ
Part3 あがったときの対処法(本番前日/本番当日)
1 気が動転する
2 舞台の本番や発表会の前日に眠れない
3 気持ちを切り替える
4 心臓がドキドキする
5 地に足がつかないように感じる
6 汗が気になる
参考文献
あとがき
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◆(2)本番に向けて取り組めそうなワークが豊富な一冊
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私自身も、本番で緊張してしまうタイプで、
若い頃は、呼吸がうまくできなくなって、
目の前がチラチラするなど…
過度の緊張によって、涙を飲んだ本番を
たくさん経験してきました。
自分の思い通りに、自由にファンタジーの翼を
広げることができれば、どれだけいいか…
そんなふうに深く悩んだことは数知れません。
そこで本書。
「神経生理学に基づいた新しいあがり対策」
と帯にあるように、本番が苦手な人や、
メンタルトレーニングがうまくいかない人に向けて、
緊張のメカニズムから、具体的なワークを紹介。
具体的な方法については本書をお読み
いただけたらと思うのですが、
個人的には
「からだ周辺の空間を感じる」
「姿勢を整える」
の部分は、なるほどと感じましたね。
ただ、本書の内容を効果的に実践できるかは、
深い理解を踏まえた上で、
ワークに取り組む必要があるでしょう。
この点、逆効果にならないように、
適切な指導を受けることも必要かと感じました。
いずれにしても、本番に向けての、
自分の心の拠り所は大切なポイント。
本書は、それを発見する一つの
きっかけになるかもしれません。
ご興味がおありでしたら、
一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。
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『 緊張しないからだ作りワークブック 』かわかみひろひこ・著
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◆(3)編集後記
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いよいよ6月が始まりましたね。
2022年も折り返しの月。
気持ちもあらたに6月を迎えた方も
きっと多いのではと思います。
少しずつ世の中も戻りつつあり、
前進していこうという流れも感じます。
子どもたちの笑顔に癒されながら、
楽しんでレッスンしていきたいですね。
それでは最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。
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