「ポピュラー音楽」というと、
どんなイメージを持たれるでしょう?
街やテレビでよく聴く流行りの曲や、
大好きな歌手を思い出す方、
ジャズやボサノバなどの音楽を
思い出す先生も多いでしょうね。
最近は、ピアノ教室でもレッスンや発表会で
ポピュラー音楽を取り入れる先生も増えました。
ただ、生徒さんがポピュラーの楽譜を持ってきたときに、
「あまり詳しくないから、何をどう教えれば…」
少なからず、そう思ってしまう先生も、
もしかしていらっしゃるかもしれません。
■子どもが弾きたいのは…
子どもたちが好き、弾きたいのは、
知っている曲、「ポピュラー音楽」が多いですね。
好きな曲ならば、練習のモチベーションは、
当然上がりますし、目の輝きも違う。
もちろん、クラシックの作品を学ぶのは、
とても大切なことです。
でもたとえば、幼少の頃から、
クラシックやポピュラーを含め、
ジャンルの垣根なく、幅広い音楽に親しみ、
グローバルな視点でレッスンできたら…
さらに生徒さんが「ポピュラー音楽」で、
クラシックと同等のことが学べるならば…
すでに時代は、
「ポピュラー音楽をレッスンでは…」
と尻込みできない時代になってきています。
■昔は隠れて…
次回の「ピアノ講師ラボ」2022年12月号にご登場は、
30年以上、ポピュラー音楽のピアノ指導に
携わっていらっしゃる、佐土原知子先生。
全国での講座も展開、ご著書も多数、
「ムジカノーヴァ」の連載でもおなじみですね。
さて、その佐土原先生。
ご自身も、小学校高学年くらいから
ポピュラーを弾いていたそうです。
その頃は、
「ポピュラーに手を付けるとクラシックには戻れない」
ということが、まことしやかにささやかれていた時代。
なかば、隠れるようにして弾いていた、
対談では、そんなお話もありました。
■佐土原先生の生徒さんは…
現役のピアノ指導者でもある佐土原先生。
驚くことに、生徒さんは、
20年30年とピアノを続ける子が多いそうです。
考えてみれば、すごいことですよね。
5歳から始めたとして、30年で、35歳。
その間には、多くの人生の変化があるはず。
それでもピアノを、レッスンを続けている。
まさに、ピアノが人生の一部になっている。
なかには、ご結婚され、お子さまが生まれ、
「産後半年」でレッスンに復帰される(!)
そういう生徒さんもいらっしゃるそうです。
■その裏側に…
生徒さんが長く続けている、
その秘訣として挙げられるのが、
「好きな音楽で伸ばしてあげる」
この佐土原先生の指導理念です。
子どもたちは、好きなものは率先してやります。
むしろ、好きじゃなければやらない。
これは大人でも同じですよね。
よく知らない、面白く感じない曲を渡されて、
喜んで練習する人は、まずいないでしょう。
佐土原先生はおっしゃいます。
指導者がジャンルを区切るのではなく、
クラシック、ポピュラーを含め、
好きな曲をレッスンしてあげる。
長く続けている生徒さんのご感想でも、
クラシックもポピュラーも、
「両方やらせてもらえたから続けられた」
というお声がたくさんあるそうです。
■ポピュラーでも同等の…
佐土原先生は、断言されます。
「ポピュラー曲で、クラシック同等の技術をつけられる」
ジャズやラテン、ロック、ポップス…
いろんな幅広い音楽に接することで、
表現力やテクニック、リズム感、ハーモニー感…
そうした、ピアノ演奏で大切ものを、
たくさん体験できて、身に付けられる。
ただ、ポピュラー音楽でも、
「何でもいいわけではない」とおっしゃいます。
大切なのは、レッスンしていく上で、
「深めていけるもの」であること。
たとえば、生徒さんが持ってきた楽譜でも、
「深めていけない」ものは却下するそうです。
アレンジも含めて、その楽譜、その作品から、
生徒さんの「何を、どう伸ばしていけるか?」
これを見極めて、しっかり把握して、
レッスンに当たること。
■地道な道の先に…
これは、クラシックやポピュラーに限らず、
すべてのピアノ指導に当てはまりますよね。
教材選びも、その子のどの部分を伸ばし、
どういうゴールを見据えるのか。
今日のレッスンも、その生徒さんの、
どの部分を深めていくのか。
私たちの一回一回のレッスン、言葉、
思い、笑顔、迎え方、与える課題…
そうした一つひとつに、
しっかりとした目標、目的を持ち、
見失わずに進んでいくこと。
その地道な、あまりに地道な、
目には見えないような苦労の先に、
生徒さんが、20年、30年と続ける道すじがある。
佐土原先生のお話から、
広い視野でレッスンを見ること、
何より生徒さんの成長を第一に考え、
長く続ける子を育てること。
ピアノが人生の友になることの願いを込めて、
今日一回のレッスンに向き合うこと。
この大切さを、あらためて感じました。
■佐土原知子先生との対談内容
ちなみに、12月号の佐土原知子先生の対談の「前編」の内容をご紹介すると…
【CD1】
●佐土原知子先生のご紹介と指導者になられたきっかけ
●生徒さんにとってピアノが一生モノになっている理由
●ポピュラーでクラシックと同等の技術を身に付けられる!
●生徒がポピュラー楽譜を持ってきたときに注意すべきポイント
●ポピュラー用のハノンを活用するとこんな効果が!
●生徒が持ってきたアレンジが微妙だったときの対応は?
●そもそも導入教材にはポピュラー音楽が満載
●バーナム導入書は「コード」を学ぶ上で有効である
●教室に入ったときからポピュラーに親しませることが大切
●電子ピアノは指導者にとって「頼もしい助手」である
●生徒さんがレッスンにUSBメモリを「2本」持ってくる理由
●録音機能やデータを使うとレッスンや練習の幅が広がる!
●生徒さんに電子ピアノをおすすめするなら○万円以上は必須!
…こんな感じで、どのお話も、
今日からのレッスンで活かせるものばかり。
毎日のレッスンを充実させるお話を、
たくさんお伝えいただきました。
■佐土原先生の「前編」の対談からスタートできるチャンスは11/30まで!
さて、今回ご紹介の佐土原先生との「前編」の対談。
2022年11月30日(水)までにご入会いただけますと、
初回2022年12月号として、佐土原知子先生との「前編」の対談からスタートいただけます。
また、現在「ピアノ講師ラボ」では、
新刊出版記念キャンペーンを実施中です。
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特典も満載、ご返金保証もありますので、
迷っていた先生にはグッドタイミングでしょう。
著名な先生のお話で、レッスンをさらに楽しく、
説得力にある指導を目指してはいかがでしょうか。
佐土原知子先生のお話で、
新しい学びをスタートしていただけたら幸いです。
ご入会後、お手元に届く教材に、ご期待ください。
★佐土原知子先生の「前編」の対談が聴けるチャンスは11/30までのご入会!
「大好きな曲でグングン伸びる『ポピュラー音楽』のレッスンの秘訣(前編)」
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
さて、そのポピュラー指導の佐土原知子先生。
対談のお話で、心動いたことがあります。
かつて、ピアノをやめたいと
言った生徒さんがいらっしゃったそうです。
でも、それを引き止めたのは、何と、
学校の友達だったそうです。
そのお友達の口から出たのは、
「ピアノを続けて欲しい」
やめたいと言った生徒さんは、
学校の伴奏で活躍していたそうです。
そのピアノ伴奏を聴いた友達が、
「ピアノ感激したから、絶対やめないでほしい」
と言ってくれた。
本当に、素敵なお話ですよね。
(引き止めたお友達も素敵です)
自分のことを認めてくれる人がいる。
自分のピアノを好きだと言ってくれる人がいる。
ただそれだけで、いえ、それこそが、
ピアノを続ける大きな力となる。
このお話を聴いて、
ピアノ指導者が目指すレッスンがそこにある、
そんなことも感じました。
(やめようと思っていた生徒さんは、
その後、20年以上ピアノを続けているそうです)
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。
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