おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今日ご紹介するのは、
という教材です。
ピアノ学習者にとって、
和声の知識はとても大切です。
大切だからこそ、子どものときから、
ポイントをおさえて指導したい。
そう願うピアノの先生も多いでしょう。
今回は、新版の教材のご紹介です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆今日のチェックポイント◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
巻頭の中田喜直先生による、
「子供にも大人にも(推薦の言葉)」から引用すると、
「さらに子供のために、くわしく、わかり易く、
初歩のピアノ練習をしながら自然にハーモニーの
感覚と知識を身につけていくようになっており、
非常にすぐれた役に立つ本として推奨出来るものである」
とあります。
本書は、60年前に出版され、
長らく復刻が望まれていた、
「たのしいこどものけんばんわせい」の新版。
楽譜にある音符を弾いたり、
音符がない楽譜に和音を入れたりすることで、
体感的に和声の感覚を学ぶ教材です。
新版にて、上下巻に分かれたのは、
子どもたちが達成感を味わえるように、
また持ち運びしやすいようにという配慮でしょう。
ちなみに、上巻では和声の基本から移調まで、
下巻では楽曲をより多く収録し、
実践を通して学ぶような仕組みになっています。
「上巻」に収められている内容を
「目次」からご紹介してみましょう。
【目次】上巻
1.3しゅるいのわおん (しゅわおん、ぞくわおん、かぞくわおん)
2.わおんをつけて
3.ひわせいおん[1]
4.1しょうせつを2つのわおんにわけて
5.シファソのわおん(ぞく7わおん)[1]
6.リズムをつけて
7.ぶんさんわおん
8.おとをしょうりゃくしたわおん
9.2つのメロディのくみあわせ
10.わおんのひびき
11.おんかいを2せいで
12.カデンツ[1]
13.わおんをつけて(Gdur〔moll〕)
14.そっきょうえんそう[1]
15.ぞく7わおん[2]
16.ひわせいおん[2]
17.カデンツ[2]
18.わおんをつけて(Fdur〔moll〕)
19.わおんとおんかいのいちょう
20.わおんをつけて(Cdur〔moll〕)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆(2)ピアノで弾きながら体感的に和声を身に付けられる復刻教材
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私も子どもの頃に、聴音や視唱など、
ソルフェージュ教育を受けてきました。
ただ、和声の機能や伴奏づけなど、
和声については詳しく学ばなかったように思います。
また、ピアノを指導する立場として、
音楽の基礎とも言えるハーモニーについて、
子どものうちから学ばせておくことは、
ピアノ演奏において重要であると感じています。
そこで本書。
ピアノに触れながら、自然と和声に親しみ、
ハーモニーの感覚を養っていける教材。
ただ単に和声の知識を教えるのではなく、
和音をつけたり、伴奏や即興などを通して、
体験的に学んでいけるところがいいですね。
指導者への注意事項も掲載されていて、
和声の指導のポイントを端的に学べます。
巻頭にある著者の村川千秋先生による、
「指導する先生方へのお願い」に、
「和音は美しくひびかせてややよわめに」
弾かせるようにすること、
メロディがレガートで完全に弾けるようになってから、
「出来るだけ五線に書かずに和声づけをさせる」
ことが重要とあります。
これは、ハーモニー感を養うため、
また和声づけの大切なポイントと感じました。
本書は、子どものための教材ですが、
内容はとても深いものがあるので、
大人の生徒さんにも、また和声が苦手なピアノの先生にも
有益な教材ではないかと思ったりします。
お子さまに和声の指導をしたいと
思っている先生にはおすすめできる一冊。
ご興味があれば、お手に取ってみてください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 新版 たのしいこどものけんばんわせい 』村川千秋・著、中田喜直・監修
※リンク先は「上巻」となります
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆(3)編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメルマガでもお知らせしておりました、
YouTubeチャンネルも、
おかげさまでアップを重ねています。
丹内真弓先生の動画シリーズも、
12回目を迎え、もうすぐひと段落という感じですね。
ちなみに、動画の再生回数が多いのはこちら。
【「ピアノ講師ラボ」YouTubeチャンネル】
●タッチや音色が良くなる!
料理用の計りで打鍵の見える化!
丹内真弓先生のピアノレッスンアイデア傑作選8
(下のサムネイル画像をタップ↓)
丹内先生の、今日から使えるレッスンアイデア。
ぜひご活用いただけましたら嬉しいです。
なお、来月3月号の「ピアノ講師ラボ」にご登場の
ピアニストの関本昌平先生との動画も配信予定!
よろしければチャンネル登録もお願いいたします。
ぜひお楽しみください。
それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
★次回2023年3月号は世界的ピアニストの関本昌平先生がご登場!聴けるチャンスは2/28まで!画像をタップ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★全国5,339名のピアノの先生が購読する無料メルマガ
「成功するピアノ教室」ご登録はこちら
↑毎週土曜日の朝に配信中。配信解除もいつでもすぐにできます
★今年で10年目となる「レッスン手帳」2023年版もいよいよ発売開始!
★「レッスン手帳2023 マンスリー&ウィークリー」2022年12月始まり
★「レッスン手帳2023 スリムマンスリー」2022年12月始まり
★ピアノ教室運営を成功させる「秘密」を物語形式で学べる!
★「夢をかなえたピアノ講師~ゼロからの180日(音楽之友社)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━