おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今日ご紹介するのは、
という書籍です。
ピアノ指導者として大切なのは、
心や生き方の部分。
ピアノのレッスン法についてはもちろん、
さまざまな側面から自分を成長させる、
そういうマインドが必要ですよね。
今回は、エッセイのご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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本書の「はじめに」から引用すると、
「この本は、北村智恵の音楽教育や
音楽活動に共感して下さっている
全国のピアノ指導者が学び合う
「ちえの輪倶楽部」の定期刊行物
(ちえの輪倶楽部会報)に今も連載中の、
「ピアノを教える人に」という文章を、
発足当初から二十年分、時系列的に並べて
編集したものです」
とあります。
著者は数々の著書がある、
音楽教育家の北村智恵先生。
北村先生のご著書は、これまでも
いくつかご紹介してきましたね。
ピアノ指導歴50年を超える北村先生が、
日々の生活やレッスン、教育の現場で
考えたことを綴ったエッセイ。
ピアノ指導者向けの書籍ですが、
一般の人が読んでも、多くの気づきが
ある内容ではと感じます。
本書の主な内容を「もくじ」からご紹介してみましょう。
【もくじ】
●音楽は誰のもの
●人を幸福にする役割
●相性?とんでもない 人間性です!
●音楽文化のクオリティとは
●本当に「出会う」ということ
●「子ども」を見くびらない「本当の大人」に
●音楽教育は大きな「希望」
●迎合しない選曲を
●初めて見た涙
●理想のピアノメソッド
●ピアノレッスンのあり方
●「障がい」も一つの個性
●流れを変えよう
●窓口担当員
●こんな「業界」に誰がした?
●三者三様―理想の子育て
●「ピアノの先生」という人種
●価値観の異なる視点
●友情は互いのリスペクトから
●学問に王道なし、芸術も然り。
●覚えていますか?最初のレッスン
●夢や理想は叶えるためにあるもの
●音楽で学ぶ「他者」の存在、「自分」の役割り
●信じたい「学生」の言葉
●「僕もそういう生き方をしたいです」
●教育の重み
●目からウロコの言葉
●人としての「子ども」のためのコンサートを
●ピアノで何を教えるのか
●すべては自身の生き方から
●育ちあう子どもたち
●ショパンとの出会い
●せめて手をつないで歌おう
●「メロディー」は何処へ
●「お別れ遠足」の思い出
●音楽の底力を信じて―
●主役はだあれ?
●時空を超えて世界の人びとを繋ぐ「クラシック」
●未だ上昇中、ツィメルマンのこと
●頑張らない、だけど怠けない、それだけの四十年
●楽譜は「文化」であって「商品」ではない
●許せない教師、許せないピアノ指導者
●子どもも大人も心をひとつに
●ピアノで学ぶ他者への思いやり
●三十年ぶりの再会
●「楽譜」の話
●「子ども」という人種の凄さ
●「~し続けること」の大切さ
●天使の「ロミショ」
●それでもピアノの先生?
●薄っぺらい言葉は薄っぺらい生き方の表れ
●偶然の再読
●真剣に、真面目に、誠実に。
●あれも音楽、これも音楽、もっといろんな音楽を!
●やっと認知された「職業」
●忘れてはならないこと
●「先生」とは常に勉強し続ける人のこと
●「迎合」ではなく「啓蒙」を
●本もののレッスン、本当の音楽教育とは
●「学ぶ」ということは「変わる」ということ
●今、学べること―しなやかに生きて行く力
●引き出しから出てきたものは・・・・
●病気とボリフォニー
●今こそ音楽にできること
●子どもに「感性」を養うレッスンを
●先生とは、理想を指して導く人
●十年めの手紙
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◆(2)あらためてピアノ指導とは何かを考えさせるエッセイ
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ピアノ指導は、単にピアノを教えるだけでなく、
生きる力や創造力、心のあり方など、
人として大切なことを教える、
貴重な場であると考えます。
より良いレッスンを提供していくために、
ピアノ指導はもちろんのこと、
子どもたちの人間力を育てていくためにも、
私たちピアノ指導者は、
いつも学びへの意識を高く持ち、
自分を向上していく努力が必要でしょう。
そこで本書。
ピアノを教えて50年以上の北村智恵先生が、
日々感じていらっしゃることや、
音楽についてはもちろん、
ピアノ指導者としての在り方、
生徒さんとの印象的なエピソード、
この業界にまつわること、教育や学問…
などなど、幅広い話題を、
エッセイという形で著しています。
1つの項目が2~3ページと読みやすく、
私たちに最も近い話題だけに、
心にくる部分も多いです。
また、昨今のピアノ指導法や、
巷に溢れるコンクールなどについて、
歯に衣着せぬ文章で語られているのも、
北村先生ならではのものと感じました。
私もすべてを読んでみて、
心に残った部分を引用してみると、
●「ピアノが上手になることではなく、
ピアノを通して、人が生きていく力を持てること」
●「子どもたちをみくびらないこと」
●「子どもたちに『速さ』や『便利さ』は要りません」
●「自分にとっての音楽のあり方や理想を諦めないこと」
●「音楽とは自分自身を語ること、音楽教育とは
語るべきその人らしさを育てること」
●「『先生』というのは『理想』を指して導く人、
生徒というのはそれを実現していく人のこと」
といった感じです。
ピアノ指導者として、悩んでいる方、
何か方向性を見出したい先生には、
大きな指針となる一冊ではないでしょうか。
ご興味がおありでしたら、
一度お手に取ってみてください。
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『 しなやかに、明日 あるピアノ教師より愛をこめて 』 北村智恵 ・著
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◆(3)編集後記
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来月7月号の「ピアノ講師ラボ」に、
いよいよ藤原亜津子先生がご登場です。
ラボの正会員様には、7月号を発送しましたので、
ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。
また、ラボ正会員様だけがご覧いただける
「限定動画」の配信も予定しています。
(正会員様には詳細を「ラボニュース」で
お伝えする予定です。お待ちください)
藤原亜津子先生との限定動画もありますので、
もしご入会をご希望でしたら、
「6月30日(金)」までにご入会ください。
それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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