おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今日ご紹介するのは、
という曲集です。
前号では「ラテンアメリカ」の
ピアノ小品集をご紹介いたしました。
今回は引き続き、同時リーズから、
「アメリカ」のピアノ曲のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭にある
「アメリカの音楽について」
から引用すると、
「ヨーロッパでは伝統的な書法による音楽でなければ
“異国情緒”として曲中に挟まれる程度ですが、
アメリカには取り合わせの妙を楽しもうとする
若い国の柔軟性があったといえます。クラシック音楽
とは何かという議論を超えて、書法という型を足がかり
に自由に跳躍し続けているのです」
とあります。
本書は、音楽之友社が刊行している、
国や地域ごとに作曲家を集めた、
全10巻のピアノ小品集シリーズの一冊。
本書は「アメリカ」の
作曲家の作品を取り上げています。
巻頭には、白石光隆先生による、
「アメリカの音楽について」
「作曲家と各曲について」
という解説にて、アメリカの音楽の歴史や、
本書に登場する作曲家などについて、
端的に、分かりやすく伝えています。
本書におさめられている作品を、
「目次」からご紹介してみましょう。
【目次】
●この楽譜に登場する作曲家と関連のある場所
●この楽譜に登場する作曲家の年表
●ラテンアメリカの音楽について
●作曲家と各曲について
●ルイス・モロー・ゴットシャルク
プエルトリコの思い出
●エドワード・マクダウエル
《森のスケッチ》 Op.51より
野ばらに寄す
睡蓮に寄す
●エイミー・ビーチ
《エスキモー》 Op.64より
極夜
戻ってきた猟師
亡命者たち
犬のチームと
夜明けのつぐみ Op.92-2
●スコット・ジョプリン
メイプル・リーフ・ラグ
ジ・エンターテイナー
イージー・ウィナーズ
●チャールズ・アイヴス
《ピアノ・ソナタ第2番「マサチューセッツ州コンコード1840-60年」》(コンコード・ソナタ)より
オルコット家の人々
●チャールズ・グリフス
《4つのローマのスケッチ》より
白い孔雀 Op.7-1
●ジョージ・コブ
ロシアン・ラグ
●フローレンス・プライス
ゴブリンと蚊
●ヘンリー・カウエル
《3つのアイルランドの伝説》より
マノノーンの潮流
●ジョージ・ガーシュウィン
劇場街のざわめき
《3つのプレリュード》より
1
2
3
2つの調による即興曲
●アーロン・コープランド
猫とねずみ
●サミュエル・バーバー
《遠足》 Op.20 より
III
IV
●ウィリアム・ボルコム
《3つのゴースト・ラグ》より
優雅な幽霊
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◆(2)アメリカの音楽や知らなかった作品に出会える一冊
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アメリカの作曲家の作品で、
これまで弾いたことがあるといえば、
マクダウエルやガーシュインくらい…
そもそも、アメリカにはどんな作曲家がいて、
どんな作品があるのかということも、
あまり知らないことに気づきました。
そこで本書。
音楽之友社が刊行している新シリーズ、
「知らなかった曲に出会える
国や地域で作品を集めた全10巻シリーズ」
の中からの一冊が本書。
前号では「ラテンアメリカ」をご紹介しましたね。
帯の【本書の特長】から引用すると、
■収録曲
発表会や演奏会のテーマ、アンコールにもぴったり!
■共通ページ
世界地図、地域の拡大地図、作曲家の年表で
視覚的に理解を深め作曲家同士の関係が一目でわかる!
■解説
時代背景、音楽史、音楽の特徴 さらに
各曲についての解説と奏法アドバイスを掲載
とあります。
レベルは、小学校高学年くらいから、
をイメージしているようです。
アメリカの音楽は、どのように生まれたか、
また、どんな作曲家がいて、どんな作品があるか…
このあたりを、ピアノで弾きながら
学べるのも、このシリーズの良さでしょう。
巻頭には、世界地図や文化、建造物などのイラスト
音楽の歴史や特徴、作曲家の生没年表などもあり、
世界の音楽を知る、よい資料となっています。
ピアノのレッスンや発表会はもちろん、
また、シリーズを通して、
音楽の調べ学習にも活用できそうです。
本書には、皆さんご存知の、
マクダウエルの「野ばらに寄す」
ジョプリンの「ジ・エンターテイナー」
なども収載されていますね。
ご興味がおありでしたら、
お手に取ってみてはいかがでしょうか。
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◆(3)編集後記
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ようやく厳しい暑さもやわらぎ、
秋らしい気温の日も増えてきました。
この季節は、落ち着いた気持ちで、
新しいことを始めるのにはぴったりですね。
いつも気持ちを新鮮に保ちながら、
レッスンに向き合っていきたいものです。
変わりやすい天気のようですので、
お身体だけは大切にお過ごしください。
それでは最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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