★藤 拓弘が毎週土曜日配信の無料メルマガ「成功するピアノ教室」vol.703(2022年3月19日配信分)より

ピアノの上達には、毎日の積み重ねが大切ですよね。

私も小さい頃、学校から帰ってきて、

野球に行く前に必ず練習(させられ…)。

練習してからでないと野球に行けないので、

迎えに来てくれた友達は先に公園に…

歯がゆい思いをしながら、それでも

自分なりにがんばって練習していました。

ピアノを辞める直前まで行った危機が、

何度かありましたが、

それでも続けてきたことで、

ピアノ、そして音楽から、

人生で大切なことをたくさん教えてもらいました。

思えば、鍵盤に向かうのが苦痛だった日も含めて、

自分の能力のなさを痛感して崩れ落ちそうな時も含めて、

それでも、少しずつ積み上げてきた、

あの日々があったからこその、今。

どれも、大切で、愛おしい瞬間だったと感じます。

■レッスンも、いつも「今」

これはピアノ指導の現場でも同じですね。

一つひとつの仕事、研究、レッスン…

そうしたものを地道に積み上げた先に、

ピアノ指導者としての幸せや本当の価値、

ピアノと共に生きた証、教える者としての誇り…

そうしたものが待っているのではと思います。

私たちが、子どものころから、

一音、一音を積み重ねてきたと同じく、

レッスンも、いつも目の前の一人、一人。

その積み重ねでしかないと。

■たとえ100人いても…

たとえ、生徒が100人いたとしても、

向き合うのは、いつもたった一人です。

忘れてはならないのは、

目の前の一人をおざなりにして、

次の一人はあり得ないこと。

一人をおろそかにすることは、

残り99人もおろそかにすること。

つまり、いつも目の前の生徒に、

全力を注ぎ込むしか、次に進む方法はない、

ということです。

■どんな職業でも同じ

これは、どの仕事でも同じですよね。

医者であれば、目の前の一人の患者。

野球選手であれば、一つの打席。

パン屋さんであれば、一つの食パン。

美容師であれば、鏡に映る一人のお客さん。

とにかく、今、目の前、目の前。

今できることに、全力を尽くすこと。

一人に、一つに全力を尽くす覚悟の

その先にしか、未来はないわけです。

■今できることを積み上げるだけ

たった一人に向き合うということは、

今を真剣に生きるということとイコールです。

私は、何のためにレッスンするのか?

なぜピアノを教える、という仕事がこの世にあるのか?

誰のために自分は存在するのか…?

それをとことん考えて、この一つ、この一人に向き合う。

それが、レッスンの本質の部分だと思います。

迷ったり、自分の力不足を

感じたりすることもあります。

でもそれは、自分の仕事に真剣に

向き合っているからこそ感じること。

どの仕事でも同じです。

一人の患者、一つの打席、一つの食パン、一人のお客さん…

今ある力で勝負するしかないわけです。

■あきらめなかった人に…

その一つひとつの勝負のなかで、

打ちのめされたり、悩んだり、苦しんだり、

自分に足りないものを突き付けられる。

それでもあきらめなかった人に、

とことん全力で向き合った人に、

本当の「指導力」が身についていくのだと思います。

今日という日の、一つのレッスン、

一つの挨拶、一つの言葉かけ、

そういう一つひとつがチャンス。

一つひとつの出会い、出来事を大切に、

今ある自分の力で勝負して、

今できることを積み上げていく。

大切なものは、

きっとその先にしか、ないのでしょうね。

★藤 拓弘が毎週土曜日配信の無料メルマガ「成功するピアノ教室」vol.703(2022年3月19日配信分)より

最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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