★藤 拓弘が毎週土曜日配信の無料メルマガ「成功するピアノ教室」vol.706(2022年4月9日配信分)より
入園・入学シーズン。
今年は、桜が長持ちしていますね。
この春をお祝いしてくれているかのようです。
けっこう有名な話のようですが、
花が咲く直前の桜の木の皮や小枝から、
綺麗なピンク色が染色できるのだとか。
見た目は、茶色でごつごつした皮。
まさかここから桜色が染め出るとは、
と驚くばかりです。
あのピンク色は、桜の木全体で生み出しているのです。
■1の結果の裏側に…
そして、美しい花びらの背景にある、
生命力、そして力強さを感じます。
同時に考えるわけです。
これは、人間の努力に似ていると。
芸術でもスポーツでも勉学でもビジネスでも、
1の結果のために、99の努力があります。
たくさんの努力の先に、ようやく花開く。
結果は「1」かもしれません。
でも、それは全力でぶつかったからこそ、
手にすることができた「1」。
残りの99があったからこそ、得られた「1」。
スポーツを見て感動するのは、
その、ようやく咲いた花の背後に、
全力でぶつかった姿を感じるから。
だから、人の心をゆさぶるわけです。
■桜にも冬が必要
桜の話に戻ります。
桜は、花が散ってからすぐに、
次の年の花を咲かせる準備をするのだそうです。
花芽のまま眠りについて、
秋に葉が落ち、冬の冷たい寒さに触れて、
徐々に眠りから目覚めていく。
気温がだんだん上がってきたのが、
花を咲かせるサイン。
つまり、桜の花が咲くためには、
「冬の寒さ」も必要だということです。
■すべては必然である
人の人生と同じだなと思います。
長い人生には、
春のあたたかさのようなこともあれば、
冬の厳しさのような辛いこともあります。
長い冬のように、努力が実らない、
超えられない壁にぶち当たることもあります。
でも、すべては必然であり、
そのときの自分に必要な出来事であり、
その壁を乗り越えたときに、
たくさんの花を咲かせられる。
そして気づきます。
どんなことも、大切な糧であり、
あれがあってこそ、成長できたのだと。
■指導者として必要だからこそ
ピアノ教育も同じですよね。
楽しいレッスンの後ろに、99の努力がある。
なかなかうまくいかない、
毎日悩んで、いろいろ試して、
でも、やっぱりうまくいかない。
それでも諦めないのは、
ある一つの強い信念があるからです。
「どんな子も、必ず伸びる」
その気持ちを持ち続けている限り、
生徒は必ず、花開いていきます。
たくさんの宝物を与えてあげられます。
指導者としての役割は、
信じて、努力して、信じて、努力する。
「1」の結果のために、「99」がんばれる。
そして、その「1」が、生徒の「100」になっていく。
それが、私たちピアノ指導者の役目なのかもしれない。
大きく開く桜の花を見ながら、そんなことを感じます。
★藤 拓弘が毎週土曜日配信の無料メルマガ「成功するピアノ教室」vol.703(2022年3月19日配信分)より
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
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