おはようございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今回ご紹介する教材は、

「北欧 ピアノ小品集」

という曲集です。

世界にはたくさんの作曲家がいますが、

北欧にも素敵な作曲家がいますね。

今回は音楽之友社のシリーズから、

「北欧」のピアノ作品のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「北欧の音楽について」から引用すると、

「北欧5か国にエストニアを加えたこの巻には、
皆さんの知っている作曲家がどのくらい載って
いるでしょうか?(中略)どうぞ楽しみにこの
楽譜のページを開けてください。そこには美しい
響きと歌に溢れた素敵な小品が皆さんに
演奏されるのを待っています」

とあります。

本書は、音楽之友社が刊行している、

国や地域ごとに作曲家を集めた、

全10巻のピアノ小品集シリーズの一冊。

最終章となる3冊の中の一冊が、

今回の「北欧」です。

タイトル通り、本書では「北欧」の

作曲家の作品の数々を取り上げています。

巻頭には、新田ユリ先生による、

「北欧の音楽について」

「作曲家と各曲について」

のページにて、本書に掲載の作曲家や

歴史や音楽、作曲の背景など

分かりやすい解説で伝えています。

本書におさめられている作品を、

「目次」からご紹介してみましょう。

【目次】

●この楽譜に登場する作曲家と関連のある場所
●この楽譜に登場する作曲家の年表
●北欧の音楽について
●作曲家と各曲について

●ユーハン・ヘルミク・ルーマン
ソナタ 第2番 ニ長調 BeRI 226

●ハルフダン・シャルルフ
ヒルダールのハリング HK 272

●ニルス・ゲーゼ
間奏曲《水彩画 第2集》Op.19より

●エルフリーダ・アンドレー
夕べに《音の絵》Op.4より

●エドヴァルド・グリーグ
妖精の丘のハリング《スロッテル(ノルウェーの農民の踊り)》Op.72より

●アガーテ・バッケル=グレンダール
悪魔の旋律《ノルウェーの民謡と踊り》Op.30より

●ルートヴィク・シュッテ
赤いくつ《3つのアンデルセンのおとぎ話》より

●クリスティアン・シンディング
セレナーデ《6つの性格的小品》Op.33より

●カール・ニールセン
人形の行進《ユーモレスク・バガテル》Op.11より

●ジャン・シベリウス
《フロレスタン》JS 82より1
《フロレスタン》JS 82より3
《6つの即興曲》Op.5より5

●ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル
人々のユーモア《フレーセーの花々 第3集》より

●オスカル・メリカント
夏の夕べのワルツ Op.1

●ヴィルヘルム・ステーンハンマル
即興曲 変ト長調

●ヒューゴ・アルヴェーン
波の歌《3つのピアノの小品「岩礁の描画」》Op.17より

●エルッキ・メラルティン
《不思議な森》 Op.118より
秋景色
不思議な森
魔女
呪文
鬼火
小人の踊り

●セリム・パルムグレン
粉雪《3つの小品》Op.57より

●トイヴォ・クーラ
結婚行進曲《3つのピアノの小品》Op.3より

●ヘイノ・カスキ
前奏曲 ロ短調「激流」《ピアノの小品》Op.48より
夜の海辺にて《3つのピアノの小品》Op.34 より

●ヨン・レイフス
アイスランドのスケルツォ《4つのピアノの小品》Op.2より

●ガイル・トヴァイト
名誉ある出迎え《ハルダンゲルの50の旋律》Op.150より

●エイノユハニ・ラウタヴァーラ
三度《練習曲集》Op.42より

●ウルマス・シサスク
エイヴェレの惑星《エイヴェレの星たち》Op.142より

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◆(2)北欧の知らなかった素敵な作曲家と作品に出会える曲集

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本書を監修されているのが、ピアニストの舘野泉先生。

これまでも舘野先生のご執筆やご活動などで、

私たちは北欧の作曲家について

知る機会をたくさん得てきました。

幸運なことに本書によって、私たちは、

北欧の素敵な作曲家と作品に出会うことができます。

本書は、音楽之友社が刊行している新シリーズ、

「知らなかった曲に出会える

国や地域で作品を集めた全10巻シリーズ」

の中からの一冊が本書。

これまで「中央ヨーロッパ」「ロシア」など、

たくさんの曲集をご紹介してきました。

●参考「中央ヨーロッパ ピアノ小品集」阪田知樹・解説、運指

●参考「ロシア ピアノ小品集」 秋場敬浩・解説、運指

帯の【本書の特長】から引用すると、

■収録曲

発表会や演奏会のテーマ、アンコールにもぴったり!

■共通ページ

世界地図、地域の拡大地図、作曲家の年表で
視覚的に理解を深め作曲家同士の関係が一目でわかる!

■解説

時代背景、音楽史、音楽の特徴 さらに
各曲についての解説と奏法アドバイスを掲載

とあります。

演奏レベルに関しては、楽譜の巻頭に、

「初級1-中級2」とあります。

個人的には正直、まったく知らなかった

北欧の作曲家もたくさんいて…

自分の勉強不足を感じるとともに、

知らなかった作曲家との出会いの喜び、

素敵な作品に出会えた喜びに浸る時間を得ました。

巻頭には、北欧の作曲家について、

生没年表や顔写真、音楽の歴史や特徴など、

知らなかった北欧の作曲家を知る、

よい資料が提示されています。

レッスンや発表会での選曲にも使えますね。

北欧がお好きなピアノの先生はもちろん、

何か素敵な作品を探している人にはお勧めです。

ご興味がおありでしたら、

お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 北欧 ピアノ小品集 』舘野泉・監修、新田ユリ・解説、久保春代・運指・脚注

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◆(3)編集後記

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短い作品だけれど、心に残るような素敵な曲…

ときどき、そんな小さなピアノ曲を弾いてみます。

★藤拓弘の演奏動画リスト(全31曲)はこちら

今回は、ブルクミュラー(1806-1874)の

「18の練習曲」より「ゴンドラ漕ぎの歌」です。

楽譜は音楽之友社さまからの、

「ブルクミュラー 18の練習曲(18 Etudes de Genre Opus 109」

ブルクミュラーは、代表的な練習曲を「3つ」書いています。

「25の練習曲」「18の練習曲」そして「12の練習曲」です。

アラベスクなどで有名な「25の練習曲」に続いて書かれた、

「18の練習曲」は、25よりも少し高度な技術や

表現力が求められている練習曲。

「18のジャンルの練習曲」とあるように、

さまざまな「様式」を学ぶための曲集と言っていいでしょう。

今回の14曲目の「ゴンドラ漕ぎの歌」は、

素敵なメロディーやグッとくる和音の運び…

練習曲ながら、ロマンティックな作品だと思い、

ゴンドラだけにちょっと揺らして弾いてみました。

他にも「ブルクミュラー 18の練習曲」には、

素敵な作品がありますので、おすすめです。

(春畑セロリ先生の解説もおもしろいです)

ぜひ楽譜を手に入れて、弾いてみてください。

これからも、音に心を込めることだけは大切に…

★気づけばあっという間に31曲目
ブルクミュラー「ゴンドラ漕ぎの歌」

それでは今日も最後までお読みいただき、

本当にありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

★次回2024年10月号は笹田優美先生との対談!聴けるチャンスは9/30まで!画像をタップ

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