おはようございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今回ご紹介する教材は、

「フランス ピアノ小品集」

という曲集です。

フランスという国が好きなピアノの先生も

きっと多いでしょうね。

それは、フランスの素敵な作曲家の

存在が大きいのではないでしょうか。

今回は音楽之友社のシリーズから、

「フランス」のピアノ作品のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「フランスの音楽について」から引用すると、

「19世紀末から20世紀にかけて生み出された
フランスの近代ピアノ作品の人気はとても高く、
現代に生きるピアニストの主要なレパートリーの
一角を占めているのは間違いありません(中略)
このアルバムを手に取ってくださったあなたと、
フランスの鍵盤音楽の歴史を辿ってみることに
しましょう」

とあります。

本書は、音楽之友社が刊行している、

国や地域ごとに作曲家を集めた、

全10巻のピアノ小品集シリーズの一冊。

最終章となる3冊の中の一冊が、

今回の「フランス」です。

タイトル通り、本書では「フランス」の

作曲家の作品の数々を取り上げています。

巻頭には、花岡千春先生による、

「フランスの音楽について」

「作曲家と各曲について」

のページにて、本書に掲載の作曲家や、

歴史や音楽、作曲の背景など

分かりやすい解説で伝えています。

本書におさめられている作品を、

「目次」からご紹介してみましょう。

【目次】

●この楽譜に登場する作曲家と関連のある場所
●この楽譜に登場する作曲家の年表
●フランスの音楽について
●作曲家と各曲について

●フランソワ・クープラン
葦《クラヴサン曲集 第3巻 第13組曲》より

●ジャン=フィリップ・ラモー
鳥のさえずり 《クラヴサン曲集と運指法》第1番(第2組曲)より

●カミーユ・サン=サーンス
アレグロ・アパッショナート

●ジョルジュ・ビゼー
ノクターン 第2番

●エマニュエル・シャブリエ
《絵画的小品集》より
牧歌
スケルツォ・ワルツ

●ジュール・マスネ
トッカータ

●ヴァンサン・ダンディ
緑の湖《旅の画集》Op.33より

●エルネスト・ショーソン
フォルラーヌ《いくつかの舞曲》Op.26より

●セシル・シャミナード
秋《6つの演奏会用練習曲》Op.35より

●クロード・ドビュッシー(ジャック・デュラン・編曲)
神聖な舞曲と世俗的な舞曲

●エリック・サティ
《3つのジムノペディ》より
1
2
3

●デオダ・ド・セヴラック
ロマンティックなワルツ 《休暇の日々から 第1集》より

●レイナルド・アーン
ショパンを夢見る人へ 《最初のワルツ集》より

●モーリス・ラヴェル
フォーレの名による子守歌
亡き王女のためのパヴァーヌ

●リリ・ブーランジェ
行列

●フランシス・プーランク
愛の小径

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◆(2)フランスの作曲家のエスプリや知らなかった名曲に出会える一冊

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本書の解説されているのが、

ピアニストの花岡千春先生。

このメルマガでも、花岡先生のご著書を

いくつかご紹介してきましたね。

★参考「イギリス ピアノ小品集」

★参考「日本の小品集 New Edition」

本書は、音楽之友社が刊行している新シリーズ、

「知らなかった曲に出会える

国や地域で作品を集めた全10巻シリーズ」

の中からの一冊が本書。

これまで「北欧」や「ロシア」など、

たくさんの曲集をご紹介してきました。

●参考「北欧 ピアノ小品集」舘野泉・監修、新田ユリ・解説、久保春代・運指・脚注

●参考「ロシア ピアノ小品集」 秋場敬浩・解説、運指

帯の【本書の特長】から引用すると、

■収録曲

発表会や演奏会のテーマ、アンコールにもぴったり!

■共通ページ

世界地図、地域の拡大地図、作曲家の年表で
視覚的に理解を深め作曲家同士の関係が一目でわかる!

■解説

時代背景、音楽史、音楽の特徴 さらに
各曲についての解説と奏法アドバイスを掲載

とあります。

演奏レベルに関しては、楽譜の巻頭に、

「初級2-中級2」とあります。

フランスの作曲家といえば、やはり

ドビュッシーやラヴェルなど、

おなじみの作曲家を思い浮かべますが、

もちろん、そのほかにも素晴らしい

作曲家がフランスにはたくさんいて…

あらためて、フランスの素晴らしい作品や

エスプリに触れられたのは、

まさに本書と出会えたおかげでしょう。

巻頭には、フランスの作曲家について、

生没年表や顔写真、音楽の歴史や特徴など、

知らなかったフランスの作曲家を知る、

よい資料が提示されています。

レッスンや発表会での選曲にも使えますね。

講師演奏にピッタリの作品も、

きっと見つかるのではないでしょうか。

フランスがお好きなピアノの先生はもちろん、

何か素敵な作品を探している人にはお勧めです。

ご興味がおありでしたら、

お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 フランス ピアノ小品集 』 花岡千春・解説、運指

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◆(3)編集後記

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短い作品だけれど、心に残るような素敵な曲…

ときどき、そんな小さなピアノ曲を弾いてみます。

★藤拓弘の演奏動画リスト(全33曲)はこちら

今回は、春畑セロリ先生の「空をさわりたい」

楽譜は音楽之友社さまからの、

「空飛ぶモグラ~わんぱくピアニストたちへ」です。

ただ「空飛ぶモグラ」は廃版になっているようで…

現在は「空をさわりたい(セロリッシュぴあのワークス)」

こちらの楽譜に収載されているようです。

「空をさわりたい」の冒頭には短い詩があって、

この作品に込められた思いを感じることができます。

また、作品の冒頭には、

「Fantastically(幻想的に、素晴らしく、途方もなく)」

とあります。

作品のタイトルや、冒頭の詩、そして曲の雰囲気から、

「素晴らしく、途方もなく」が当てはまるのかな…

と思いながら、いろいろ弾いてみてこんな感じに。

音の数も少なく、シンプルな作品ですが、

春畑先生らしいオシャレな響きや、

憧憬なども感じられる曲だと思います。

これからも、音に心を込めることだけは大切に…

★気づけばあっという間に33曲目
春畑セロリ・作曲「空をさわりたい」

それでは今日も最後までお読みいただき、

本当にありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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