2025年2月号の「ピアノ講師ラボ」は、
左手のピアニストで著名な智内威雄(ちない たけお)先生がご登場。
2013年に放映された、NHK制作の「ETV特集」
「左手のピアニスト~もうひとつのピアノ・レッスン」
でのご出演は業界でも大きな話題となりました。
その他、メディア出演も多数、
左手のピアノ作品の復刻・普及事業をされ、
全国でのコンサート活動はもちろん、
「左手のピアノ国際コンクール」を主催。
現在は東京音大でも後進の指導をされています。
音楽之友社さまからの
「スマート奏法 習得術」でご存じの方も多いでしょう。
今回の「ピアノ講師ラボ」の対談では、
ゼロからピアノ演奏や脱力を見直した、
智内先生だけが語ることのできるお話の数々、
●ハイフィンガーの練習が絶対ダメな理由
●本当のフォルテを出す腕と手の方向
●親指くぐりが子どもに難しい理由
●本番でハーフペダルは危険!
●アナリーゼとは「シーン分け」である
…などなど、もしかしてこれまでの既成概念を
くつがえすようなお話をいただきました。
ご自身の演奏や、生徒さんの演奏に、
ちょっと限界を感じている…
自分のレッスンに新しい風を入れたい!
そんなふうに感じていらっしゃる先生には、
ぜひともお聞きいただきたい内容です。
さて今回のブログでは、その智内先生のお話から、
心に残ったことを皆さまにシェアしてみます。
■ピアノ指導者も知っておきたいこと
「局所性ジストニア」をご存じでしょうか。
ピアノの場合、手が硬直したり、
勝手に指が内側に巻き込まれるなど、
演奏に大きな支障が出てしまう病。
私の友人にも発症した人が何人かいて、
決して遠い話ではないと感じています。
大切なのは、ピアノを教える私たちも、
しっかりと知識を得ておくこと。
生徒に何かあったときに、
対処できるようにしておくことです。
■ゼロからやり直す…
来月2月号の「ピアノ講師ラボ」にご登場の
「左手のピアニストの智内威雄先生。
智内先生は、ドイツ留学時代に
局所性ジストニアを発症。
これから各国のコンクールに挑戦!
というときに、右手に違和感を覚え、
ドレミファソラシドの単純な音階すら
弾けなくなってしまったそうです。
そこで、指一本をゆっくり下す…
という動作からリハビリを始めて、
ピアノの奏法を、完全にゼロからやり直したそうです。
ただ、ドイツで3年ほどリハビリを続けたものの、
望むところまで右手は回復せず、
前のように両手でピアノを弾くのが
叶わないと分かったときは、
相当のショックだったそうです。
■恩師が見せてくれた道
その智内先生を救ったのが、
ドイツで師事されていた恩師。
当時の恩師も、過去に右手の故障で
4~5年弾けなかった時期があったそうです。
そのとき「左手の音楽」に
助けられたこともあって、
智内先生に左手の楽譜を渡したそうです。
「恩師は左手のピアノの世界が
あることを教えてくれた」
その後、自分は何ができるのかを
いろいろ悩み、考えた末に、
「私は音楽家として人を喜ばせたかったんだ」
という原点を思い出し、
左手のピアニストとしての活動を開始。
同時に「左手の音楽」の復刻、
普及活動をスタートされました。
■壁があると乗り越えたくなる
順風満帆、これから華々しく
ピアノ演奏活動をしていこう、
という段階での手の故障。
もし私であれば、きっと挫折感で
立ち直れなかったと思います。
ピアノ演奏で大切な「右手」が使えないわけですから。
ただ、智内先生はそれを乗り越えた。
「僕は壁があると乗り越えたくなるんですよ」
智内先生を奮い立たせたのは、
このマインドであり、生き方であり、
右手が使えなくても、ピアノで生きていく。
音楽で人を喜ばせたい、という強い思いでした。
そして、誰も取り組んでこなかった、
新しい分野を切り開いた。
その強靭な精神と、音楽への深い愛情、
自分にだけは負けないというマインド…
まさに音楽家、そしてピアノ指導者として
大切なものを持ち合わせていらっしゃる。
人生にはいくつもの試練があります。
そういう試練こそ、自分が試され、
乗り越えた自分にしか見えない景色がある。
私も音楽にたずさわる者として、
そして何かを人に伝える者として、
智内威雄先生の生き方に、
大きな学びをいただきました。
■智内威雄先生との対談内容
ちなみに、2025年2月号の智内威雄先生の対談内容をご紹介すると…
【CD1】
1-1左手のピアニストの智内威雄先生のご紹介
1-2局所性ジストニアと「左手のピアニスト」の誕生まで
1-3ピアノレッスンで最も大切なのは「意見を引き出すこと」
1-4ピアノが初めての幼児は「膝の上でリズム」を取る?
1-5「見守る」ことがピアノ指導者に必要な資質
1-6「スマート奏法習得術」から指の使い方のヒント
1-7「ハイフィンガー」での練習が絶対ダメな理由
1-8レガートとは力の要らない「省エネ」の技術だった!
1-9フォルテとは「肘と手首との連携」で出すもの
【CD2】
2-1「親指くぐり」は最小限にとどめるべき理由とは?
2-2「バタフライ」は上半身の重さを鍵盤に伝える動き
2-3本番で「ハーフペダル」は危険な理由
2-4曲のアナリーゼとは「シーン」を分けることである
2-5演奏の弾き分けは作曲家の「人格」を想像する!
2-6緊張したときに本番で力を発揮する方法は?
2-7これからのピアノ指導者が求められるものとは?
2-8智内先生がこれから目指していらっしゃることは?
2-9智内威雄先生にとっての「プロフェッショナル」とは?
…こんな感じで、どのお話も、
今日からのレッスンで活かせるものばかり。
毎日のレッスンを充実させるお話を、
たくさんお伝えいただきました。
■智内威雄先生の対談からスタートできるチャンスは1/31まで!
さて、今回ご紹介の智内威雄先生との対談。
2025年1月31日(金)までにご入会いただけますと、
初回2025年2月号として、智内威雄先生との対談からスタートいただけます。
ぜひ智内威雄先生のお話で、
新しい学びをスタートしてください
ご入会後、お手元に届く教材に、ご期待ください。
■有料会員様限定動画も!
ちなみにご入会いただいた有料会員様には、
智内威雄先生との「正会員様限定動画」も
特別に視聴いただけます。
「ピアノ講師ラボ」では毎月、
素晴らしい先生との対談の
補足動画を「限定」で公開しています。
今回の智内威雄先生の動画も、
音声とリンクしたお話ですので、
より学びを深めていただけるはずです。
1月31日に公開を予定しておりますので、
現会員様、新規会員様はぜひご覧ください!
★次回2025年2月号は智内威雄先生との対談!聴けるチャンスは1/31まで!画像をタップ
智内先生との対談のサンプル音声もこちらから↑
最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。
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