おはようございます。
株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
今回ご紹介する教材は、
という書籍です。
ピアノを弾くためには、
技術はもちろん大切です。
ただ、他に大切なことはたくさんあり、
それらを学ぶことが、ピアノの上達への
大きな第一歩となります。
今回は、ピアノ演奏関連の書籍のご紹介です。
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◆今日のチェックポイント◆
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本書のプロローグから引用すると、
「この本は、そんな個人レッスンの長年の
経験から、ピアノが弾きやすくなる身体の
使い方を基本的なことから、私なりに
『厳選して』お伝えしようかと思います」
とあります。
本書の著者は、宇治田かおる先生。
宇治田先生といえば「からだで変わるピアノ」
でご存じの先生も多いことでしょう。
本書は、その「からだで変わるピアノ」の
続編にあたる最新刊。
ピアノがラクに弾けるコンディションの作り方、
身体の使い方、そして何より大切な
「こころ」についても詳しく伝えています。
言葉だけでは伝わりにくい部分には、
イラストでわかりやすく解説。
自分の演奏をもっと磨きたい、
という方には、情報満載の一冊でしょう。
本書の内容を「目次」からご紹介してみましょう。
【目次】
●プロローグ
●第1章 弾けるコンディションを整える
●第2章 身体という道具を使いこなす
●第3章 知れば変わるピアノのテクニック
●第4章 心で変わるピアノ
●FEEDBACK レッスン体験談
●エピローグ
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◆(2)自然にピアノを弾くための身体と心とテクニックを丁寧に解説
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ピアノの先生といえども、
まだまだ自分の演奏を磨きたいと、
師に指導を仰ぐ方も少なくありません。
特に、身体の使い方は長年かけて
積み上げているので、
そこに問題がある場合は、
解決にもかなりの時間がかかります。
ただ、そこが解決できれば、
ピアノ演奏の向上はもちろん、
そのプロセスでの経験値が得られるので、
指導の幅は広がるでしょうし、
そこにかけた時間と労力は、
結果的に指導に活かせることになる。
指導法を学ぶことも含めて、
自身の演奏を磨くことは大切ですね。
そこで、本書。
自分に合った、自然な身体の使い方で、
もっとラクにピアノを弾くための、
「からだ、こころ、テクニック」
の視点からのアドバイスを詰め込んだ一冊。
自然にピアノを弾くための
身体のメカニズムと適切なテクニックを、
丁寧に分かりやすく解説。
「弾き心地に意識を向ける」
「弾けるコンディションを整える」
など、ふだん意識しないような部分に
フォーカスしているのも特筆すべき点です。
やわらかいタッチのイラストも目にやさしく、
複雑すぎず、イメージがわきやすいですね。
最後には実際にレッスンを受けられている
方からのリアルなご感想も掲載。
宇治田先生の魔法のようなレッスンが
垣間見えて興味深いです。
私が心に残った部分はたくさんあるのですが、
特にこれは、と思ったものをご紹介すると、
「そもそも『何もしないのが脱力』なのです」
「やるべき作業は『次の音を弾きやすくする』こと」
「指先を自分から遠くに動かしていくこと」
「自分を責める気持ちになっているとき、
身体のどこかが固くなりやすい」
「心と身体は一体なのですから、自分の
心の声にも耳を傾けてあげて下さい」
もっとラクにピアノを弾きたい方が
読んで学ぶのはもちろん、
本書にはピアノ指導にも生かせる
コンテンツが満載ですので、
ピアノ指導者が読むのも有益でしょう。
ご興味がおありの先生は、
一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。
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『 今日から変わるピアノ からだ、こころ、テクニック 』宇治田かおる・著
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◆(3)編集後記
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短い作品だけれど、心に残るような素敵な曲…
毎週、そんな小さなピアノ曲を弾いてみています。
今回は、エドヴァルド・グリーグの「故郷にて」。
楽譜は音楽之友社さまからの、
「抒情小曲集」はグリーグ(1843-1907)の
ピアノ曲の代名詞的作品と言えるもの。
今回の「故郷にて」は、
Fis-durという調性のあたたかさを感じつつ、
「Poco andante」のニュアンスを大切にしながら、
自分の「ふるさと」を思い浮かべながら弾いてみました。
★気づけば、あっという間に51曲目
グリーグ「故郷にてOp.43-3」
また、来月2025年3月号の「ピアノ講師ラボ」に
ご登場の大政直人先生との初回動画を公開。
大政先生は作曲家としてのご活動はもちろん、
コンサート企画や講演活動、コンクールの審査や、
ピアノ指導など、幅広くご活躍です。
今回の対談では、その大政先生に、
必ず上達させるピアノ指導の秘訣、
作曲家目線でのソルフェージュ指導、
子どもの感性を育てる考え方…
などなど、日々のピアノ指導に
直結するお話をいただくことができました。
動画の話題は、藝大の附属高受験生のレッスン。
受験10日前に「これではまずい…」
ということで大政先生が生徒さんに
伝えた「言葉」とは…?
こちらもぜひご覧ください。
★ピアノ講師ラボ動画対談vol.195
★東京藝大の附属音楽高校の受験10日前に大政直人先生が生徒にかけた言葉とは…?
それでは今日もお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。
★次回2025年3月号は大政直人先生との対談!聴けるチャンスは2/28まで!画像をタップ
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