2025年3月号の「ピアノ講師ラボ」は、
作曲家の大政直人(おおまさ なおと)先生がご登場。
大政先生といえば、作曲家としてのご活動はもちろん、
ピアノやヴァイオリン指導、コンクールの審査、
全国でのご講演活動など幅広くご活躍の先生です。
今回の対談では、その大政直人先生に、
必ず上達させるピアノ指導の秘訣、
作曲家目線でのソルフェージュ指導、
子どもの感性を育てる考え方、
緊張への向き合い方…
などなど、日々のピアノ指導に直結する
お話をいただくことができました。
ピアノ指導をさらにパワーアップさせたい先生には、
ぜひともお聞きいただきたい内容です。
さて今回のブログでは、その大政先生のお話から、
心に残ったことを皆さまにシェアしてみます。
■ピアノという楽器は…
ピアノという楽器の不思議さは、
いろいろとありますね。
最も不思議だと思うのは、同じピアノでも
弾く人によって出てくる音が違うこと。
私もドイツ留学中に、先生が弾くのを聴いて、
「なぜ同じピアノでこれほど音色が違うのか…!」
と淡い絶望感と羨望を抱きながら、
先生の奏でる音に聴き入ったものでした。
■どちらの演奏を…?
ピアノの演奏や、レッスンで、
多くの人が気にする「ミスタッチ」。
私もそうですが、きっと多くのピアノの先生は、
とにかく正確に、ミスをしないで弾くようにと、
子どもの頃から指導されてきたでしょう。
もちろん本番では、ミスをしないのに
越したことはありません。
特にコンクールなどでは、
ときにミスタッチは致命傷になります。
でも、私たちは知っています。
完璧に弾いているけれど心が動かない演奏、
ミスはあるけれど心に響いてくる演奏。
そういうものがあるということを。
そして、
果たしてどちらの演奏が人の心を捉えるか。
それは、言うまでもありませんよね。
■音をはずすことではない
このミスタッチについて。
次回、3月号のラボ対談にご登場の、
作曲家の大政直人先生のお言葉が印象的でした。
「単に音をはずす、それはミスタッチではない。
自分の目指す音が出なかった。それがミスタッチである」
たとえば、柔らかい音を出そうと思ったのに、
きつい音が出てしまった。
自分のイメージした音が出せなかった。
それが「本当のミスタッチ」だと、
大政先生はおっしゃいます。
だから、どんなに音を間違えずに、
完璧に弾き終えたとしても、
自分の目指す音が一つも出ていなければ、
「すべての音がミスタッチである」
というわけです。
■いつもレッスンで…
私たちピアノ指導者は、
ピアノを弾けるようにするのが仕事です。
でも、忘れてはいけないのは、
ピアノは「人間が奏でるもの」であること。
音を間違えずに完璧に鳴らすだけなら、
自動演奏だっていいわけです。
生徒の演奏に本当に感動するのは、
そこに「心」が宿るからです。
音色に「感情」が乗るからです。
演奏する姿に「熱量」を感じるからです。
そこにあるのは、
音の間違いなどをはるかに超えた、
純粋な感動に満たされる瞬間です。
私たちが、ピアノを通して、
子どもたちに心から伝えたいことは何か?
ピアノを弾くというのはどういうことか?
この問いを常に心に置いて、
子どもたちと向き合っていきたいものですね。
■大政直人先生との対談内容
ちなみに、2025年3月号の大政直人先生の対談内容をご紹介すると…
【CD1】
1-1作曲家の大政直人先生のご紹介
1-2ピアノ教育で最も大切なのは自立させること
1-3初めてピアノを習う幼児には「これ」を教える!
1-4「美しい音」を出す秘訣はテクニックよりも…
1-5ミスがあっても感動する演奏を目指すべき
1-6暗譜の得意な子を育てる方法は〇で覚えさせる!
1-7プロの音楽家になるために絶対音感が必要ない理由
1-8「聴音」で耳を育てる秘訣は〇〇を書かせる!
1-9初見が上手になるためには絶対に手を見ないこと
1-10こう教えれば子どもも「アナリーゼ」が得意になる!
【CD2】
2-1表現で大切な「右手は顔、左手は心」の言葉の意味
2-2オシャレな伴奏やアレンジができるようになる秘訣は?
2-3ポップスの曲を教えるときに気を付けるべきなのは〇〇
2-4レッスンで子どもに作曲を教えるときのポイントは?
2-5上手に弾くための座り方と速いパッセージの弾き方のコツ
2-6連弾を楽しくするアイデアやアンサンブル指導の秘訣
2-7コンクールとは「レッスンの延長」にあるものである
2-8発表会の選曲のポイントやおすすめの曲集は?
2-9緊張してもいい演奏をするためのマインドの作り方
2-10これからのピアノ指導者が求められるものとは?
2-11大政先生がこれから目指していらっしゃることは?
2-12大政直人先生にとっての「プロフェッショナル」とは?
…こんな感じで、どのお話も、
今日からのレッスンで活かせるものばかり。
毎日のレッスンを充実させるお話を、
たくさんお伝えいただきました。
■大政直人先生の対談からスタートできるチャンスは2/28まで!
さて、今回ご紹介の大政直人先生との対談。
2025年2月28日(金)までにご入会いただけますと、
初回2025年3月号として、大政直人先生との対談からスタートいただけます。
ぜひ大政直人先生のお話で、
この春からの新しい学びをスタートしてください。
ご入会後、お手元に届く教材に、ご期待ください。
■有料会員様限定動画も!
ちなみにご入会いただいた有料会員様には、
大政直人先生との「正会員様限定動画」も
特別に視聴いただけます。
「ピアノ講師ラボ」では毎月、
素晴らしい先生との対談の
補足動画を「限定」で公開しています。
今回の大政直人先生の動画も、
音声とリンクしたお話ですので、
より学びを深めていただけるはずです。
2月28日に公開を予定しておりますので、
現会員様、新規会員様はぜひご覧ください!
★次回2025年3月号は大政直人先生との対談!聴けるチャンスは2/28まで!画像をタップ
それでは今日もお読みいただき、
本当にありがとうございました。
今日も素敵なレッスンを。
いつも本当にありがとうございます。
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