おはようございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今回ご紹介する教材は、

「クラヴサン曲集 New Edition」

という曲集です。

ピアノの学習において大切なのは、

さまざまな時代の作品に触れること。

今回は、クラヴサン曲集のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「各曲の注意と練習方法」から引用すると、

「この曲集中の小品は、クラヴサン(チェンバロ)
のために書かれたものです(中略)音そのものも、
クラヴサンの軽くてはっきりした音を思い浮かべて、
なるべく線の細いきれいな音で弾いてください」

とあります。

本書の編者は、安川加壽子先生。

巻頭の注意書きにもあるように、

本書は1994年刊行の

「標準版ピアノ楽譜『クラヴサン曲集』」

のリニューアル版です。

26刷まで版を重ねていた旧版を、

安川加壽子先生の生誕100年を記念し、

「楽譜の内容はそのままに、より使いやすい
形を目指して小節番号の追加などを行いました」

とあります。

リュリやクープラン、ラモー、

そしてダカンの作品が収められています。

本書に収められている作品を、

「目次」からご紹介してみましょう。

【目次】

●ジャン=バティスト・リュリ
やさしい歌
ジーグ
ロンド形式のガヴォット

●フランソワ・クープラン
ささいなもの
ブルボン地方の娘
お人好しのかっこうたち
ゆりの花ひらく
修道女モニック
ティク・トク・ショク、またはオリーヴしぼり器
葦(あし)
恋のうぐいす
小さい風車
田園詩(牧歌)
ひるがえるリボン

●ジャン=フィリップ・ラモー
メヌエット ハ長調
メヌエット イ短調
陽気な娘
いたずら好き
鳥のさえずり
ガヴォットと変奏
ソローニュのばかもの
一つ目の巨人たち
やさしい嘆き
タンブラン
エジプトの女

●ルイ=クロード・ダカン
かっこう

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◆(2)フランスバロックのピアノ作品が好きな人は持っていたい一冊

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西洋音楽を学ぶ上で大切なのが、

音楽の歴史の流れはもちろん、

当時、使われていた楽器を知ること。

西洋音楽の歴史は、楽器の進化と共に

歩んできたといっても過言ではありません。

また、欠かせない知識としては、

「舞曲」が挙げられます。

踊りと音楽は切り離せないものであり、

当時の作品を演奏するためには、

舞曲を知ることが大きなポイントとなります。

そこで本書。

1994年刊行の、安川加壽子先生が編纂された

「クラヴサン曲集」のリニューアル版。

フランスバロックの代表的なクラヴサンの作品、

作曲家としてはリュリ、クープラン、

ラモー、ダカンによる全26曲を収載。

今回の新版では、小節番号が追加され、

解説も読みやすくなりました。

馴染みのありそうな、

ダカンの「かっこう」もありますね。

特筆すべきは、巻頭の安川加壽子先生による

「各曲の中と練習方法」でしょうか。

●舞曲
●強弱
●装飾音符
●指使い
●ペダル

などのアドバイスが書かれてあり、

演奏の際の貴重な情報となっています。

フランスのバロック作品がお好きな先生、

バロック作品を学んでみたい方には

ぴったりの一冊でしょうね。

ご興味がおありでしたら、

お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 クラヴサン曲集 New Edition 』安川加壽子・編

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◆(3)編集後記

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短い作品だけれど、心に残るような素敵な曲…

ときどき、そんな小さなピアノ曲を弾いてみます。

今回は、カプースチンの

「24のプレリュード第3番」です。

楽譜はショット社さまからの、

「カプースチン 24のジャズ・プレリュード Op.53」です。

カプースチンといえば、優れたピアニスト、

ジャズとクラシックを融合した

独特の作風が特徴の作曲家です。

今回のプレリュード作品53-3は、

カプースチンと親交のあった、

ピアニストの西本夏生先生からのご紹介。

高度な演奏技術がない私でも弾ける

カプースチンの作品は…?

とお聴きしたところ、

こちらをご紹介くださいました。

ジャズのようなオシャレさを保ちながら、

酔い過ぎず、洗練さを失わないような演奏を目指しました。

レパートリーの一つとして持っておくと、

何かと良さそうな作品だと思いました。

もちろん、発表会の講師演奏にもいいですね。

★あっという間に58曲目
カプースチン「プレリュード第3番」

また、お知らせしておりましたように、

3月31日(月)まで「春キャン」を開催中です。

今回、お申込みいただくと、

毎月【すごいお話】をお届けします。

【すごいお話】を聴くと…

いつも新鮮な気持ちでレッスンできます。

前向きになれて、モチベーションが保てます。

これでいいんだ、と安心できます。

ピアノレッスンは、指導者の気持ち次第。

子どもを動かすのは、指導者の熱意、熱量です。

この春【すごいお話】を聴き始める

ベストタイミングがきました。

少しの勇気を持って、ぜひ試してみてください。

その少しの勇気が、今年一年のレッスンを

ガラッと変えてしまうかもしれません。

気になる先生は、ぜひこちらの

春キャン特設ページをご覧ください。

★特設ページは下の画像をタップ!★

お忙しいなか、最後までお読みいただき、

本当にありがとうございます。

今日も素敵なレッスンを。

お身体だけは大切にお過ごしください。

★次回2025年4月号は西本夏生先生との対談!聴けるチャンスは3/31まで!画像をタップ

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