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先日は愛知県にて拙著「成功するピアノ教室~生徒が集まる7つの法則」の
セミナーをさせていただきました。
今回もご参加の先生方のあたたかい雰囲気のなか、
2時間という短い時間でしたがお話させていただきました。
■セミナー後、熱心に質問を投げかける若い先生が…
セミナーが終わり、名刺交換などしていると、
ひとりの若い先生がご質問にいらっしゃいました。
その目はとても真剣で、質問事項もきちんと
レジュメにメモしているご様子。
お話をお聴きすると、どうやらまだ学生さんのようで、
音大に通いながらピアノを教えていらっしゃるそうです。
卒業後、本格的にピアノ指導者として仕事をする予定で、
教室運営についても勉強しているとのこと。
私も全国でセミナーをさせて頂いていますが、
受講者ではおそらく最も若い先生ではと感じました。
セミナー後は、すぐに大学に戻って授業、
とおっしゃっていました。
■いまだにいただく拙著の感想は…?
私が教室運営や生徒募集で悩み続けたことが
きっかけで生まれたこの赤い拙著。
何かのお役に立てていただくことだけを考えて、
懸命に執筆させていただきました。
いまだにセミナーなどで頂く嬉しいお言葉に、
「若い頃にこういう本があればよかった」
「この本が読める学生がうらやましい」
といったことがあります。
確かに、10~20年前にはこうした書籍は
なかったように思います。
もしかして業界では触れてはいけない領域、
だったかもしれません。
けれども、こうしたお言葉をいただく限り、
何か教室運営や生徒募集に関して、
「拠り所になるもの」
は皆さん求めていたのでは、
そんなことを感じます。
■若い先生のエネルギーを感じる出来事
先日の札幌セミナーの際に、私が主宰する
「ピアノ講師ラボ」のオフ会を開催しました。
その会員様の中にも大学を卒業して間もない、
若い先生がいらっしゃいました。
お話していると、将来をきちんと見据えて、
今できる努力をすべてやっている。
簡単にいうと「すでに自分の軸ができている」
そんな感じでしょうか。
ベテランの先生でさえ「若いのにすごい!」
とおっしゃるほどでした。
何でも吸収しようとするその姿勢は、
本当に素晴らしいと思いました。
■危機感は自分の成長へのエッセンス
お二人の若い先生のお話を聴いて共通するのは、
「将来に対するいい意味での危機感」
ではないかと感じました。
危機感というとネガティブな印象ですが、
そうではなく、むしろポジティブな発想でしょう。
そこから「では今自分は何をすべき?」
という自問が生まれるからです。
たとえば、演奏会を1か月後に控えた人と何もない人では、
ピアノへの向き合い方も時間の使い方も全く違うはずです。
■「自分軸」をいち早く見つけた人は強い
世の中の経済的な面でも厳しい時代、
業界も成熟し、少子化の上に先生が多い。
こうした状況のなかで、ピアノ指導者、
あるいは教室運営者としてやっていくには、
「自分の軸をいち早く見つけること」
が急務になってきます。
私も音大生時代は例外なく、のんびりしていて、
将来について考えることもありませんでした。
自分の軸などは当然ありません。
けれども、学生時代にきちんと就職活動をし、
将来を見つめていた同期の学生もいました。
そうした人は、やはり今活躍している。
つまり、やっぱり早く動き始めた人は、
成果を出すのも早いということです。
自分はどういう仕事をするのか、
どういう影響力を持つ人間になりたいのか。
そうした「自分の軸」を見つけようとする人は、
やっぱり目の輝きが違うように思います。
■すべてが始まるのは「今」この瞬間
このことは、もちろん若い先生に
限ったことではありません。
大切なのは「自分の軸を決めようとすること」。
ピアノ指導者としてどうありたいのか、
ピアノ教室運営者としてはどうなのか、
ひとりの人間としてどうありたいのか。
この「軸」の部分がしっかりしていれば、
迷ったときのブレが最小限で済みます。
しかもこの「軸」は今この瞬間に決められます。
大切なのは、過去にどう生きてきたかよりも、
これからどう生きるのかの部分。
「私はピアノ指導者としてこう生きる!」
と決めた瞬間に、新たな道が目の前に広がります。
すべてが始まるのは、いつでも「今」です。
昨日でも1年前でも明日でもなく、
すべてが始まるのは、いつでも「今」です。
セミナーで出会った、「今」にかけている学生さんに、
ピアノ教育業界への一筋の希望を感じると同時に、
「自分は今にかけているか?」という
大切な自問をいただいた気がします。
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