導入期の定番教材のひとつとして
長年使われてきている教材。
この度新版が登場したようです。
本日配信の教本メルマガからのご紹介です。
★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.337(2015年1月7日配信)より
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『 新版 みんなのオルガン・ピアノの本(1) 』高橋正夫・著
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今日ご紹介する教材は、
です。
ピアノの導入教材として長年愛されているこの教材。
発売が1957年とのことです。
このメルマガをお読みの先生のなかには、
「私自身がこの教本でピアノを習った」
「この教本で現在レッスンしている」
という方も少なくないでしょう。
この「オルガンピアノ」が昨年の12月に
リニューアルして刊行されました。
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◆今日のチェックポイント◆
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この教材の「はじめに」から引用すると、
「1957年、初めて鍵盤楽器を習う生徒さんのためのメソードが
誕生しました(中略)この『新版』では、現代のレッスンに合
わせて、さまざまな調性・拍子・リズムを取り入れています(中
略)技術だけでなく、音楽を心から楽しめるような、情緒豊か
な表現力・人間力を育てていきましょう」
とあります。
ちなみに、この教材はメインテキストが1巻~4巻まで、
併用できるワークブックも同じく4巻構成となっています。
同じ「はじめに」には、「4巻を終えると、『ブルクミュラー
25の練習曲』へ進むことができます」とあります。
新版の特徴をいくつか挙げてみましょう。
○難易度を細かく設定し着実にレベルアップできるカリキュラムに
○各曲に新しくタイトルが付けられた
○表紙やイラストを今どきの子向けに一新
○曲のポイントを明記
○指導者のための伴奏譜も追加
リニューアルしたとはいえ、旧版と新版には親和性が
あるので途中からの移行も問題ないようです。
なお、旧版は今後も継続して販売する、
という情報もあるようです。
ただ、今の子には新版のイラストのほうが
親しみやすい傾向があるでしょう。
考えられたリニューアルのため、新版へ移行する
先生も増えるのではと考えられます。
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◆(2)57年前に発売の定番導入教材に新版が登場
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実は私も導入教材としてこの「オルガンピアノ」を
使わせていただいている人間のひとり。
もちろん、生徒によっては他の教材を比較検討して、
別の教材を与えることも少なくありません。
ただ、この教材が学びやすく感じる子も多いようですし、
使用してみて比較的いいなと思う点は、
○導入の段階から大譜表で学ぶ
○無理なく進める曲の配置
○シンプルで自由度もある
といったことでしょうか。
ただ、子どもによっては、
○イラストが古めかしい感じがする
○3巻、4巻と進むと進度が鈍り飽きがくる
○ワークブックにもう一つ充実度が欲しい
といったこともあるようです。
まだ新版を使用していないので何ともいえませんが、
今回のリニューアルで改善された点は少なくないでしょう。
評価したいのは、これだけ長きにわたって使われてきた
「定番」を、思い切ってリニューアルした点。
どの業界、どの商品でも同じですが、人は
古き良きものに、大きな価値を抱くもの。
ただ、時代の変化と共存していくために、
「変わら(変え)なければならない」
といった決断に迫られることも起こります。
「変わらないために、変わり続ける」
これは私が好きな言葉ですが、長年愛されている老舗や
商品は、変わっていないようで常に変化している。
その勇気にも似た英断の積み重ねによって、
結果的に国民的に愛されるものとして存続している。
今回の教材のリニューアルも、そうした「英断」の
ひとつとして大きな価値があるのではと感じました。
すでに使用されている先生はもちろん、気になっていた
先生は、実際の教材を見てみてはいかがでしょうか。
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『 新版 みんなのオルガン・ピアノの本(1) 』高橋正夫・著
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