私はこれまで2000人を超えるピアノの先生との
出会いをいただいてきました。
どの先生も素晴らしい方ばかりですが、
特に感銘を受けた出会いが数多くあります。
そして、そこから学んだことは数知れません。
自分への戒めと、少なからずの憧れを込めて、
このシリーズでは「気づき」を記していきます。
・・・
■一歩目が何より肝心
一流のピアノ指導者が大切にすること。
それは「一歩目を踏み出すスピード」です。
これだ!と思ったことは、
その場で動き始めます。
スペックが高いパソコンは
立ち上がりが早いように、
次に進むまでの時間が短いほど、
より前進できると知っているのです。
■やる気→最初がピーク
なぜ思いついて行動までの時間が
これほどまでに短いのか。それは、
「やる気はすぐに消える」
と熟知しているからです。
いいアイデアを思いついた時が
いわば「やる気のピーク」です。
ただ残念なことに、このピークは
徐々に下降線をたどります。
明日になると半分以下。
そして限りなくゼロに近づく…
どんなにいいアイデアが浮かんでも、
その場で行動に移さないと…
「形」にできる可能性は、
どんどん低くなっていくのです。
■未来のチケットは一瞬で完売する
ピンときたらすぐ行動。
この「ピン」とくる感じが、
「望む未来へのチケット」
を手に入れる合図です。
人気アイドルのチケットが
一瞬で完売してしまうように、
望む未来へのチケットも、
あっという間になくなります。
だからこそ、まず手を伸ばす。
「すぐ行動を起こせるかどうかが
チャンスを掴むコツ」
といわれるのはこういうことです。
■アポイント→その場で決める
「いつか会いたいね」
友人との電話での会話。
そんなとき、すかさずこう言います。
「じゃいつにする?来週は?」
アポイントはその場で取らないと、
先延ばしになります。
先延ばしは、望む未来を遠ざける。
遠ざけるだけでなく、
手に入らないことさえあります。
「あの時会っていれば…」
という後悔は「じゃいつにする?」
の一言が言えなかったことに起因するのです。
■いつか→いつやるか
一流のピアノ指導者の思考はこうです。
「いつか」は「やらない」と同義語である。
「いつか」ではなく「いつやるか」で考えよう。
この「いつ」と「か」の間が
とても重要なポイントです。
ここに「やる」を入れるだけで、
未来を変える種が一気に芽生える。
さらに「いつやるか」で考えると、
「○日までにはやろう。
そのために『今』できることは?」
このように「今」できることを
メインに考えられるようになる。
「望む未来へのチケット」は、
「今」限定で入手可能なのです。
■行動は後悔を激減させる
大切なのは、
うまくいくかより「動いたかどうか」。
うまくいかなくても、行動で生まれた
「変化」を楽しめばいい。
動かずに後悔するよりは
100倍人生を楽しめます。
「今」を大切にすることは、
未来の自分を大切にする秘訣。
そして、
後悔を最小限に抑える秘訣。
さらに、
チャンスというチケットを掴む秘訣。
一流のピアノ指導者の行動力は、
ここから生まれているのかもしれません。
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