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株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。
いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
さて、毎年実施して5回目となった、
「ピアノ教室運営と生徒募集に関するアンケート2014」
お伝えしておりますように、過去最高の「714名」の
回答数をいただき終了いたしました。
皆様の教室運営にお役立て頂きたく、弊社メルマガ「成功するピアノ教室」
にてアンケートの結果をシェアしております。
■今回からは「お金」について
今回からは、気になる方も多いかも、
という「お金」について取り上げてみます。
アンケートでは、
問16「あなたは確定申告をしていますか?」
という質問を用意してみました。
早速アンケートの結果を見てみましょう。
■ピアノの先生の確定申告状況 2014年調べ
問16「あなたは確定申告をしていますか?」
●はい、しています…58.1%
●申告の必要がない所得なので、していません…32.5%
●確定申告が何なのかよく分からず、していません…9.4%
さていかがでしょう?
まずは比較検討ということで「2013年のデータ」と
ちょっと比較してみましょう。
【2013年のアンケートとの比較】
●はい、しています…【1.0%↑増加】
●申告の必要がないのでしていない…【2.3%↓減少】
●確定申告すべきかどうか分からずしていない…【1.3%↑増加】
ここからは、2014年のデータを見ての
私なりの見解をお伝えしてみたいと思います。
■確定申告が何か知らない先生が…
このデータを見て、まず気になるのが、
「そもそも確定申告が何かを知らない先生が多い」
という点です。
数字上では「およそ10人に1人は確定申告を知らない」
というデータになっています。
仮に全国にピアノの先生が10万人いるとして…
何と、1万人のピアノの先生が、
そもそも確定申告が何なのかを知らない…
そんな実情が浮かび上がってきました。
ただ、2012年のアンケートを掘り起こすと、
確定申告を知らない先生が「18.1%」でした。
これをみれば、わずか2年でピアノの先生の
税金に関する意識が飛躍的に高まった、
ということはいえそうです。
■申告の必要があるのに知らないのは…
さて、もう一つ問題ではと思うことがあります。
「申告すべきなのに確定申告を知らない」
といった状況が見え隠れしていることです。
アンケートでは、教室の規模(生徒数)も
同時に集計しています。
たとえば「生徒数70人以上」のいわば規模の大きい
教室では、100%の先生が確定申告をしています。
生徒数が多ければ所得も多いでしょうから、
当然といえば当然ですね。
ところが「生徒数40人~69人」の教室を見てみると、
「10.9%」の先生が、確定申告が何かを知らない。
月謝の価格がわからないので何ともいえませんが…
おそらく生徒数が「40人~69人」であれば、
申告の必要性は出てくる規模でしょう。
にも関わらず、確定申告が何なのかを知らない、
というのは、多少考えるべき点でしょう。
■「40代~50代の先生」が一番知らない
もう一つ興味深いデータがあります。
「40代~50代の先生の1割以上が確定申告を知らない」
40代から50代の先生というと、指導歴も
20年~30年のベテランの域に入っている先生。
それだけ指導歴が長いにも関わらず、また
それだけお金を扱う期間が長いにも関わらず…
税金の知識がほとんどない先生がいらっしゃるのは、
これも考えるべき状況かもしれません。
■データで浮かび上がってきた業界の実情
アンケートで確定申告の状況をみたうえで、
業界の実情をまとめると、
●確定申告が何かを知らない先生がまだ多い
●ピアノの先生の所得水準は高くない
といったことでしょうか。
2つ目の所得水準については、教室の規模として、
「生徒数が20人未満の教室」が「全体の半数近く」あること。
さらにその規模(20人未満)の教室の先生の
「約半数」が「申告の必要がない」と答えていること。
申告の必要がないわけですから、どのくらいの
所得かは想像に難くありません。
■税務署の方に聞くのがいちばん
いずれにしても、税金や確定申告については、
教室運営者として必須の知識。
ただ私も過去は、税金の知識ゼロだった身として、
一番いい知識の付け方としては…
「関連書籍を読む→税務署に行って聞く」
これが一番かと思います。
知識ゼロで話を聞くより、ぼんやりでも書籍を
読んでから専門家に聞いたほうが理解度は増します。
その上で、納税の必要がなければそれで安心、
納税の必要があれば、当然義務なので納める。
いずれも安心して教室を運営していくため、
そしてお金を頂いてピアノを教えるプロとして、
大切なことではないかと思います。
■次号のメルマガも「お金」について!
次号のメルマガでは「お金の悩み」や
気になる「月謝」についてお伝えします。
どうぞお楽しみに!
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