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教室の待合室に一冊置いておきたいですね。

★「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」vol.405(2016年5月11日配信)より

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『 頭のいい子が育つ クラシックの名曲45選 』新井鷗子・編著

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いつもお読みいただき、
本当にありがとうございます。

株式会社リーラムジカ代表取締役の藤 拓弘です。

今日ご紹介するのは、

「頭のいい子が育つ クラシックの名曲45選」

というCD付きの書籍です。

このメルマガの読者様は、ピアノの先生がメイン。

取り上げる媒体は、ピアノ教本にとどまらず、
音楽の関連書など幅広く扱っています。

今回のご紹介の書籍もその一つになるでしょうか。

子どもがクラシックに親しむきっかけになりそうな
そんな一冊のご紹介です。

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◆今日のチェックポイント◆
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巻頭の「はじめに 名曲の世界へようこそ!」から引用すると、

「音楽の聴き方、感じ方にルールはありません。音が発する
メッセージに耳を傾け、あとは子供の無限大の想像力にまか
せましょう。大人になってその曲の本当の意味を知って、や
はりそうだったのかと納得したり、想像したのとまったく違
うギャップを楽しんだり、それもこれも音楽との最初の出会
いがあればこそです」

とあります。

また巻頭の「どんなふうに聴けばいいの?」から
ご紹介してみましょう。

【Point1】「好き」をたいせつに

⇒自分の好きな曲が見つかる、それはとても素敵なことです。
「好き」の記憶は、お子さんの大切な思い出となるでしょう。

【Point2】感じ方に間違いはありません

⇒小さなお子さんは、自分がどんなふうに感じたのかを言葉に
できないかもしれませんが、きっとなんとも言えない“何か”
が、小さな胸に宿っているはずです。

【Point3】じっと座って聴かなくてもOK!
⇒実は音楽は、体の自然な動きととても関係が深いのです(中略)
音楽に合わせて体を動かしたら、もっと音楽と仲良くなることが
できるでしょう。

本書にはCDが2枚付属されていて、まさに
クラシックの名曲ばかりが収められています。

ちなみに、収められている作品をご紹介してみましょう。

【CD1】生きる力と知性を育む名曲

「さあ、楽しい音楽の時間の始まりです!」
●フィガロの結婚 序曲
●くるみ割り人形
●展覧会の絵

「動物たちとお化けがやってきた」
●動物の謝肉祭
●ペール・ギュント
●くまんばちの飛行

「オーケストラの音の海に飛び込んでみよう」
●カルメン 前奏曲
●ラデツキー行進曲
●ハンガリー舞曲第5番
●交響曲第5番「運命」第1楽章
●ワルキューレの騎行
●木星(「惑星」より)

【CD2】やさしい心と想像力を育む名曲

「モーツァルトはともだち」
●きらきら星変奏曲
●トルコ行進曲
●ピアノ・ソナタ第16番第1楽章
●アイネ・クライネ・ナハトムジーク第2楽章

「音の向こうに、何が見える?」
●野ばら
●ます
●ラ・カンパネッラ(鐘)
●別れの曲
●小犬のワルツ
●英雄ポロネーズ
●25の練習曲(アラベスク、澄みきった流れ)
●トロイメライ
●月の光
●あま色の髪の乙女

「今日もいっぱい遊んだね。おやすみなさい」
●子守歌
●「四季」より「冬」第2楽章
●カノン パッヘルベル
●主よ、人の望みの喜びよ
●アヴェ・マリア

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◆(2)聴いて読んで楽しめる、クラシックに親しむCD付き絵本

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本書の特徴はなんといっても

「CD付きの絵本」

であるということでしょう。

CDに収められている名曲とリンクした、
見開きで読める小さなお話の数々。

その絵本のページでは、名曲の世界観を
子ども向けの言葉で可愛いイラストとともに紹介。

思わずほっこりしてしまうようなお話から、
ハッとするような独特の世界観まで。

月の光

編著者による「はじめに」に、

「この本の絵と文は、決して楽曲の具体的な説明を
しようとするものではなく、曲がもっている空気感、匂い、
手ざわりのようなものを、ふわっとあらわしています」

とあるように、名曲に触れるひとつの「きっかけ」
としての役割をはたしているように感じます。

巻末にある「作曲家と作品のお話」では、
作曲家の顔写真と共に、平易な言葉で名曲を解説。

子どもたちの作曲家への興味をかきたてそうです。

特に「CD2」はピアノ曲の名曲がズラリと並んでいて、
ピアノを指導する者としては嬉しい限りです。

音楽を聴きながら絵本を読み聞かせたり、
絵本を単独で読んでも楽しいでしょう。

CDはドライブのお供にもよさそうです。

私も全曲を聴いてみましたが、恥ずかしながら
フォーレの「子守歌Op.16」は初めて聴きました。

胸に沁みる素敵な曲だなと感じました。
こうした名曲との出会いは貴重ですね。

「頭のいい子が育つ」かどうかは分かりませんが、
子どもがクラシックに親しむきっかけにはなるでしょう。

教室の生徒へのプレゼントにも良さそうな一冊。
ご興味のある先生はお手に取ってみてはいかがでしょうか。

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『 頭のいい子が育つ クラシックの名曲45選 』 新井鷗子・編著

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◆(3)編集後記

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ゴールデンウィークはいかがお過ごしだったでしょうか。

私は、子どもが少し体調を崩したので、
自宅でゆっくりの休日でした。

連休が終わり、レッスンも始まった先生も
きっと多いことでしょうね。

生徒さんの笑顔が見られるのは、
何よりレッスンの活力になりますね。

今回ご紹介の書籍ではありませんが、ピアノを通して
音楽の素晴らしさを子どもたちに伝えていくこの仕事。

本当にやりがいを感じますし、何より楽しいですね。

子どもたちと一緒に、自分も学び続けていきたいです。

それでは今号も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

今日も素敵なレッスンを。

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