┏┏┏┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏ ┏┏ ◆1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン◆Vol.99 ┏ 『 ピアノはうたう 』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆(1)今日の教本 ◆(2)脱力をトーン・クラスターというアプローチで学ぶ教本 ◆(3)編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆(1)今日の教本 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『 ピアノはうたう 』 加勢るり子・監修 加勢園子・編著 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4276440025/lilamusica-22/ref=nosim ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ おはようございます。 リーラムジカ ピアノ教室コンサルティングの藤 拓弘です。 今日の教本は、『 ピアノはうたう 』です。 この教本には、英語のタイトルもついており、 「 The childrens's Piano Treasure Chest 」 「子供のピアノの宝箱」という感じでしょうか。 この曲集について冒頭の「 はじめに 」の中から、 引用してご紹介させていただきます。 「『あそびがほしい。だけど本格的な・・・』いま全国から熱心な ピアノの先生やお母さんの声が集まっています(中略)これに応えて、 もう一つの楽しいピアノ指導法をお届けします(中略)手のひらや、 げんこつ・肘を使ったり、指一本でピョンピョンはねたりします。 このあそびのような奏法は、子供が音を作ったり、音楽の言葉を見つ けたりすることに結びつきやすく、イメージを広げます(中略) 本書では、弾くときに必要な大きな腕の動きや筋肉の弛緩、それに バランス感覚やイメージ作りが最初から総合的複合的に扱われています (以下省略)」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆今日のチェックポイント◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ この教材の第一目標は、 「 トーン・クラスター奏法から、脱力を学ぶ 」 ことにあります。 トーン・クラスター奏法というのは、簡単に言うと、 いっぺんにたくさんの鍵盤をおさえる奏法のことです。 小さい子供が手のひらでバンバン弾くのも、 いわゆるトーン・クラスターですね。 この教本では子供でも分かりやすいように 「クラスター記号」の説明も加えています。 ●くまさん(手のひら) ●巨人さん(肘) ●手の回転(げんこつ) ●波(爪) ●大体の音 ●だまっている音(無声音、音が出ないようにおさえる) この教本で取り上げているクラスター奏法に関して、 2つほど取り上げて、ご説明します。 【くまさんの弾き方】 1・手首をもちあげる 2・手のひら全体で鍵盤を感じ、腕をゆっくりおろす 鍵盤の底を感じたら腕、特に肘の力を抜く 3・手を自然に元の位置にバウンドさせる 和音を弾くときに、鍵盤を叩かないよう「腕の重み」を意識する。 それが出来た後に、指で弾いてみることによって、打鍵の際の 「力の抜き方がわかる」としています。 これは普段のレッスンにも使えますよね。 【巨人さんの弾き方】 1・両手の肘(前腕)を1本は黒鍵、1本は白鍵にのせる 2・同時におろす。鍵盤の底を感じたらすぐに腕の力を抜く トレモロや早いオクターブを弾くときに必要なテクニックです。 上腕の力が完全に抜けていなければならないので、 多少練習が必要ですね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆(2)脱力をトーン・クラスターというアプローチで学ぶ教本 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 前述しましたように、この教本では「トーン・クラスター」の 奏法に特徴があります。 いわゆる「めちゃ弾き」ですが、子供はこの奏法に興味を持ちます。 ですが、弾き方には注意が必要です。 監修者の加勢るり子さんも次のように言っています。 「本書の特徴であるトーン・クラスターの奏法によって、 従来の弾き方のすべての動きが明確にされますが、 これは最終的に、指の打鍵をそこなわない範囲での行為 であることを忘れないようにしてほしいと思います」 つまり「腕の脱力」はこのクラスター奏法で確認できるけれども、 最終的には「力の抜けた打鍵」にまで発展させてほしい、 ということですね。 私はこの部分に、本書の意味があると思っています。 特殊奏法から、クラシックの奏法やテクニックを学ぼう、 とするアプローチは、遠回りのようで実は実用的。 どのアプローチでも、結果得られるものが確かなものであれば、 方法としては、試す価値はありますよね。 ぜひこの教本の奥に込められたエッセンスを、 レッスンに取り入れたいものです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■基本データ 音楽之友社 ?円 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『 ピアノはうたう 』 加勢るり子・監修 加勢園子・編著 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4276440025/lilamusica-22/ref=nosim ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【目次】 くまさんをひこう(てのひら) きょじんさんをひこう(ひじ) とりをつかまえよう(ゆび) てをかいてんさせよう(げんこつ) いろいろなひきかたのくみあわせ りょうてこうかん なみをひこう(つめ) かがみ りょうてのさくひんしゅう バッタさんをひこう(スタッカート) りょうてのさくひんしゅう ちいさいポリフォニー なつまつり ふろく(クラスターのさくひんしゅう) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆(3)編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 昨日、東京でも雪が降りました。 私は雪国の生まれなので、雪を見ると、 やはり故郷を思い出しますね。 昔盛岡では、4月でも普通に雪が降ったりしてました。 ドイツにいた頃にも思いましたが、冬が長ければ長いほど、 訪れた春への、人々の喜びは深いものがあると思います。 長く暗い冬をじっと耐えながらも、春を待ちわびる気持ち、 そして、新しい季節の到来をこころから喜ぶ。 ふと思いましたが、ドイツリートに春を喜ぶ歌が多いのは、 もしかしてそういう理由があるのかもしれませんね。 三寒四温といいますが、寒かった昨日に比べ、 これからまたあたたかくなるとか。 春の訪れはもうすぐですね。 それでは今号も最後までお読みいただき、 ありがとうございました。 次号はどの教本がでるか。 これからも「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」を よろしくお願いいたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★全国のピアノ講師がコメントでつながるメルマガ(毎週月曜日配信) 「ピアノ講師のつながるプロジェクト!」 http://archive.mag2.com/M0093983/index.html ★先生方のコメントも見てみてください。 【1万人のピアノの先生がつながるブログ】 http://ameblo.jp/lilamusica/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★『All About プロファイル』では、コラムも執筆中です。 コンサルティングをご希望の方はこちらからどうぞ。 ※「All About プロファイル 藤 拓弘の個別ページ」 http://profile.allabout.co.jp/fs/takuhiroto-pianoconsul/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★弊社配信の教室運営に特化したメールマガジン 「成功するピアノ教室~生徒が集まるピアノ教室」 ご登録はこちら ⇒http://www.mag2.com/m/0000267088.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★「そろそろ私のピアノ教室にもホームページを・・・」 とお考えの先生には、「OCTO(オクト)」がイチオシです。 「ここまでやってくれるの?」というくらい親切丁寧です。 ★お問い合わせは以下のURLからどうぞ。 ⇒「OCTO(オクト)」http://octo88.net/ (「藤のメルマガでの紹介」と伝えるとスムーズです) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ * ピアノ教室コンサルタント * 発行人: リーラムジカ 代表 藤 拓弘(とう たくひろ) * ピアノ教室コンサルタントのHP:< http://www.pianoconsul.com/ > * 【All About】のピアノ教室コンサルタント個別サイト < http://profile.allabout.co.jp/fs/takuhiroto-pianoconsul/ > * E-MAIL:< info@pianoconsul.com > * 公式ブログ:< http://lilamusica.blog.so-net.ne.jp/ > * このメールマガジンの著作権は著者にあります。教室・ご友人など への転送はご自由にして頂いて結構ですが、無断転載は厳禁です。 出所を明記してください。 ------------------------------------------------------------------ ■記事中でご紹介している商品・教本に関してのトラブル等に ついて当方では一切責任を負いません。ご自身の責任でご判断下さい。 ■お手数ですが、購読・配信解除はご自身でお願いいたします↓ 『1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン』 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000272194.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━