┏┏┏┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏ ┏┏ ◆1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン◆Vol.108 ┏ 『 ピアノのための たのしいあゆみ 』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆(1)今日の教本 ◆(2)各国の民謡を教材とした特徴ある教本 ◆(3)編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆(1)今日の教本 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『 ピアノのための たのしいあゆみ 』 寺西昭子・監修 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4760903348/lilamusica-22/ref=nosim ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ おはようございます。 リーラムジカ ピアノ教室コンサルティングの藤 拓弘です。 今日の教材は「 ピアノのためのたのしいあゆみ 」です。 この教本について、「はじめに」の中から 引用してご紹介させていただきます。 「(中略)基本原則は、ソヴィエト連邦文化省学校教育庁で 承認された、児童音楽学校のピアノ教室用学習指導要領の 考え方に基づいたものである。(中略)わが国の指導的な ピアノ教育者たちは、これらの基本原則ではひとつに結び ついている。しかし、これらのピアノ教授法の基本原則が 教育現場にひろく導入されるのを妨げていたのは、適切な 楽譜がなかったためである。ピアノ学習の初心者用教材の この空白を埋めることが、この『ピアノ曲集』の編集者が 自分に課した課題であった(以下省略)」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆今日のチェックポイント◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ この教材のねらいは、 「体系化された指導法で、基本的な技術を確実に身につけさせること」 と言えます。 「はじめに」もあるように、この教本は、ソヴィエト連邦時代の 児童音楽学校の学習指導要領にのっとって作られた教本です。 そのため、テクニック習得やアンサンブルなど、 非常に緻密に構築された教本として言えます。 この教本は三部構成になっています。 ◆第1部「メロディーと小曲」 ⇒こどもに親しみやすい材料を用いて、 基本的な技術を楽しみながら体得。 ◆第2部「練習課題とエチュード」 ⇒生徒たちの実状に応じて併用すると効果的 ◆第3部「アンサンブル」 ⇒自分の音、相手の音を聴く習慣をつける また巻末には「学習者のための範例課題」という問題集が 付されており、内容は以下の通りです。 【1】移調や楽譜の諸要素の認識 【2】音楽的表現力のかんたんな要素の理解 【3】音楽の性格の理解 【4】運指法の問題 演奏の訓錬の際に、平行してこれらの課題を実施することで、 より音楽に関する知識と、感覚を身につけることができます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆(2)各国の民謡を教材とした特徴ある教本 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最初は、4~8小節程度の短い小曲で、右手も左手も 「ト音記号」からスタートします。 特徴的なのは「ドは1の指」「レは2の指」・・・というように、 日本の導入教材のような「音と指との対応」がなされていない点。 これは、指番号が分かれば音符を見なくても弾ける、 ということを避けるためと思われます。 指番号にとらわれず、音符の位置をきちんと覚える、 理解するという意識の表れでしょう。 ご覧いただければお分かりになると思いますが、この教本は、 かなりの専門性を感じます。 そのため、小さい子の導入の教材としては、 使用面で少々難しい点もあるかもしれませんね。 また、この教本の特徴でもありますが、 各国の「民謡」がたくさん出てきます。例えば、 「ウクライナ民謡」「ロシア民謡」「アリラン(韓国)」 「ベロルシア民謡」「グルジア民謡」「アルメニア民謡」 「ポーランド民謡」「ラトヴィア民謡」「アゼルバイジャン民謡」 「スイス民謡」「フランス民謡」「チェコ民謡」「エストニア民謡」 などなど。 各国の民謡から音楽を学ぶ、というスタンスは、 いかにも海外の教本という印象です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■基本データ カワイ出版 \? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『 ピアノのための たのしいあゆみ 』 寺西昭子・監修 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4760903348/lilamusica-22/ref=nosim ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆目次◆ 【第1部】 メロディーと小曲 解説 1.やぐるまぎく 2.おんどり 3.お日さま 4.野うさぎ 5.もみの木 6.野うさぎが庭をはねまわる 7.うぐいすよ、 飛ばないで8.みどりの野原で 9.夕ぐれに乙女はうるわし 10.赤軍兵士 11.ワーニャが歩いている 12.黒い大地 13.秋の歌 14.知っている歌を全部歌っちゃった 15.けし 16.うす氷 17.行こうか、行くまいか 18.ああ、森のかなたに 19.つる 20.草刈りの歌 21.雌牛 22.海を、青い海を行く 23.ロシアの歌 24.おたっしゃで! 25.ああ、いいなずけの君よ 26.かなしみの歌 27.広きドニエプル 28.アリラン 29.かもが池で泳いでいる 30.娘たちが春まきポップの種をまいた 31.スリコ 32.赤いサラファン 33.ようきなカーチェンカ 34.石の上にこしかけて 35.ピオネールの行進曲 36.きこり 37.タタールの歌 38.マヒワによせて 39.ブルガリア民謡 40.麦畑で 41.風もないのに小枝がおじぎして 42.夜 43.ワーニカ、身をかがめよ 44.草原を行く 45.かしの木の下で 46.おや、樽のたががはずれちゃった 47.おんどり 48.こっけいな狩人の歌 49.門のそばで 50.娘たちが麻を播いた 51.お日さまがしずむ 52.古風なフランス民謡 53.立て、ロシアの人々よ 54.ヤンカ 55.ブーリバ 56.グレチャヌキ 57.冬 58.谷をこえ、丘をこえて 59.小曲 60.めんどり 61.野うさぎ 62.ユモレスク 63.スロヴァキア民謡 64.ヴィスワ河 65.こもりうた 66.私のリーザチェクはかわいい 67.歌劇”ドン・ジョヴァンニ”より一節 68.門のそばを風が通る 69.勇者に栄えあれ 70.こもりうた 71.たいまつ 72.ドナウの支流で 73.二人はうたう 74.野原にはしらかばが立っていた 75.ヤーニチェク 76.かっこう 77.女の牧人 78 カリンカ 79.草原の騎兵隊の歌 80.エストニア舞曲 81.こもりうた 82.コントルダンス 83.コントルダンス=エコセーズ 84.アルマンド 85.エコセーズ 86.ロシア歌謡変奏曲 87.ちいさなカノン 88.エストニア民族舞曲 89.ちいさい時計 90.ようきな小隊 91.鍛冶場で 92.おどり 93.チェコの舞曲 94.婚礼の歌 95.はるかなる見張り小屋 96.こどもたちが夢みること 97.ピオネールの鉄道の歌 98.のんきな歌 99.ポルカ 100.ロシア歌謡変奏曲 【第2部】 練習課題とエチュード 解説 練習課題とエチュード 【第3部】 アンサンブル 解説 1.変奏曲のテーマ 2.雄ねこワーシカ 3.コサックはドナウのかなたに去った 4.こどもが歩き回った 5.交響曲からの一節 6.わが故郷 7.桜の木の下で 8.こもりうた 9.いちごつみ 10.ねこ 11.風がうなる 12.こもりうた 13.少年の合唱 歌劇「カルメン」より 14.女の子たちが行ってしまった 15.ワルツ 歌劇「魔弾の射手」より 16.私のみどりのぶどう園 17.ポルカ 18.娘たちの合唱 歌劇「エウゲニ・オネーギン」より 19.最後の合唱”たたえよ” 歌劇「イワン・スサーニン」より 20.変奏曲のテーマ 21.メヌエット 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より 22.青いりんごの木の下で 23.バレエ”眠りの森の美女”よりの一節 24.北の狩人の歌 25.シャルマンカ 26.タタール民謡 27.コサックの歌 歌劇「開かれた処女地」より 28.小山に登りぬ 29.ヴォルガの舟歌 30.月がかがやいている 31.狩人の合唱 鍵盤図 学習者のための範例課題 【1】移調や楽譜の諸要素の認識 【2】音楽的表現力のかんたんな要素の理解 【3】音楽の性格の理解 【4】運指法の問題 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆(3)編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今日はこの場をお借りして、訂正とお詫びを お伝えさせていただきたいと思います。 前号でお届けした教本メールマガジンですが、 教本のタイトルを誤って表記してしまいました。 教本名を「エチュードフォリスト」とご紹介いたしましたが、 正しくは、ダフネ・サンダーコック著の、 『 初見上達法 〈目の訓錬と手の訓錬〉』 でした。 内容をお読みになって「?」とお思いになられた方も 多かったと思います。 「はじめに」の引用部分と「今日のチェックポイント」以下の 内容が大きく食い違っております。 皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたことを、 ここで訂正して、お詫びさせていただきたいと思います。 大変申し訳ありませんでした。 以後このようなことがないように、 細心の注意を払って参りたいと思います。 さて、私の書籍「成功するピアノ教室」が発売になってから、 嬉しいことに、この「教本メルマガ」の読者様も増えております! 読者数はもうすぐ「600名」。 これからも素晴らしい教本の数々をご紹介できるように 教材研究を重ねていきたいと思っております。 それでは今号も最後までお読みいただき、 ありがとうございました。 次回はどの教本が出るか。 どうぞお楽しみに! 今日も素敵なレッスンを! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <私の著書が発売中> ※「成功するピアノ教室~生徒が集まる7つの法則(音楽之友社刊)」 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4276211999/lilamusica-22/ref=nosim ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★教室運営のメルマガ「成功するピアノ教室」 今なら「ピアノ講師のためのチラシ作成特別レポート」を 無料で進呈中です。 ★詳細はこちら↓ http://www.pianoconsul.com/mail.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★全国のピアノ講師がコメントでつながるメルマガ(毎週月曜日配信) 「ピアノ講師のつながるプロジェクト!」 http://archive.mag2.com/M0093983/index.html ★先生方のコメントも見てみてください。 【1万人のピアノの先生がつながるブログ】 http://ameblo.jp/lilamusica/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★「そろそろ私のピアノ教室にもホームページを・・・」 とお考えの先生には、「OCTO(オクト)」がイチオシです。 「ここまでやってくれるの?」というくらい親切丁寧です。 ★お問い合わせは以下のURLからどうぞ。 http://octo88.net/ (「藤のメルマガでの紹介」と伝えるとスムーズです) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ * ピアノ教室コンサルタント * 発行人: リーラムジカ 代表 藤 拓弘(とう たくひろ) * ピアノ教室コンサルタントのHP:< http://www.pianoconsul.com/ > * 【All About】のピアノ教室コンサルタント個別サイト < http://profile.allabout.co.jp/fs/takuhiroto-pianoconsul/ > * E-MAIL:< info@pianoconsul.com > * 公式ブログ:< http://lilamusica.blog.so-net.ne.jp/ > * このメールマガジンの著作権は著者にあります。教室・ご友人など への転送はご自由にして頂いて結構ですが、無断転載は厳禁です。 ------------------------------------------------------------------ ■記事中でご紹介している商品・教本に関してのトラブル等に ついて当方では一切責任を負いません。ご自身の責任でご判断下さい。 ■お手数ですが、購読・配信解除はご自身でお願いいたします↓ 『1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン』 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000272194.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━