今回のCD教材は、ピアニストの木村徹先生をお迎えしての対談をお届けいたします。木村先生はピアニストとしてのご活動はもちろん、桐朋学園大学、桐朋女子高等学校音楽科の講師も勤められるなど、指導者としてたくさんの素晴らしい音楽家を育てられています。これまでにたくさんのリサイタルを開かれ、そのうちのいくつかの演奏はCDとして多くの人に感動を与えています。また著名なアーティストとの室内楽の共演も光ります。今回の対談では、そんな木村先生が考える音楽について、心と耳と頭の連携を自然な状態にする演奏法、ピアノ指導の秘訣など、ここでしか聞けない話題の数々をいただきました。今回も必聴の、木村徹先生との対談。レッスンで活かせるお話が満載ですので、どうぞお楽しみに!
- ピアニストの木村徹先生のご紹介
- 木村先生にとって音楽とは「演劇」に近いもの
- ピアノは楽譜を鍵盤に移す作業であってはならない
- どんな子にも「これだけ」は教えなければならないこと
- 小さい子へのテクニック指導のポイントは?
- 小学校の頃ルービンシュタインの演奏に腹を立てていた理由
- ソルフェージュ教育や即興について思われること
- 聴音のときの演奏が「平ら」なことに対する危機感
- ピアノのレッスンとは「無意識」の部分をなるべく無くすこと
- 子どもの表現力を伸ばしてあげるための秘訣は?
- レッスンでやらない曲をたくさん弾かせる効果
- 歌の伴奏や連弾、室内楽でのレッスン秘訣は?
- 初見や暗譜の秘訣は和声を要約して予想して読むこと
- 緊張してもアガッてもいい方に出るというマインド
- これからのピアノ指導者にとって必要なものとは?
- 木村先生が目指していらっしゃるものは?
- 木村徹先生にとっての「プロフェッショナル」とは?
木村徹先生プロフィール
幼少から英才教育を受けたわけではない。勝手に弾き始め、エリーゼの為に辺りが弾けるようになった頃、ピアノを習い始める。ゆるく、伸び伸びとしたレッスンの合間に、即興演奏や作曲を遊びの中から独学で始め、小学校高学年からは楽曲分析等の音楽書を読み、楽典やソルフェージュ関係もほぼ習うこと無く、桐朋学園の高校ピアノ科に入学。中学時代は砂長谷裕美氏のレッスンを1ヶ月に一度くらい受けていた。
高校入学と同時に桐朋で最も厳しいと言われた森安芳樹氏の特訓が始まる。結果、大学ピアノ科を首席で卒業。高校1年次には、フーガ楽章を含むソナタを作曲。大学時代は桐朋学園室内楽演奏会の常連であった。大学4年次のチェロの鈴木秀美とのジョイントリサイタルには、現令和天皇陛下の御来臨を賜った。
第3回新人コンクール(飯塚)ピアノ部門第1位。
卒業後は、ソロ、および弦楽器・声楽との共演を中心に演奏会、音楽祭、放送、録音等で活動。1997年のルーマニアでの国立交響楽団との共演の成功により、以後5回協奏曲のソリストとして招聘されている。1999年はスタンディングオヴェーション。2017年の公演も大成功。
3枚の『木村徹ピアノリサイタル』のCD(ライヴノーツwwcc7420、7532、7768)は、各紙誌で推薦され、第2集は毎日新聞『今月私の3枚』に選ばれた。中でもシューマンとシマノフスキについて巨匠ハイドシェックから特段の賞賛を受けた。
桐朋学園大学(高校、大学院)で、長くオペラクラスを始め声楽科の授業の伴奏、アンサンブルディプロマ、ピアノ副科、初見クラスの講師を経て、現在は、ピアノ専攻実技と室内楽を担当している。
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